アフガンいのちの基金No.13
「 空爆が続く中、食糧配給着々と進行」

現地連絡員 目黒 丞(すすむ)
2001年10月29日(月)

ジャララバードからPMSスタッフが戻り、空爆され倒壊した家や死んだ家畜の画像と共に、Fund for Life(いのちの基金)の食糧配給風景画像も持ち帰った。

食糧輸送の第2期第1便である4回目の輸送が始まる。分かりやすくするために今後は計画を通じての便数に呼称を変更し、今回は第4便にあたる。第4便は明朝カーブルへ出発予定。昼過ぎに国境を越える。

食用油1台、小麦粉6台。輸送費は食用油25,000ルピー(約45,000円)、小麦粉25,500ルピー(約45,900)。
(初期の見積もりは17,000ルピー、約30,600円)

ソルフロッド郡の食糧配給もさらに続行し、現在4、5割が終了した。(先の終了と報告したのは配布のための調査の間違い)
アガン郡は昨日30家族、本日25家族に配給した。アガン郡も空爆を受けていた。

今日(10月29日月曜)、ロダットから一人の長老が病院に訪ねてきました。ハジ ムハマッド ハッサンという名で地元の責任者でもあります。この一ヶ月ほどPMS水源確保事業のエンジニアが時々しか来ず、井戸掘りの続行の指示が出ていたが本当に自分達で進めていいのか不安になっていたようです。彼は以前からも我々の活動に特に協力的だった村人です。

現在の食料配布計画について話し、可能な限りは続行するように伝えると、 「あなた達日本人は必ずペシャワールにいると信じてここまで来た。 やはりあなた達はいたし、新しい事も始めていた。忙しそうに働いているのを見てうれしくなった。帰って来るまで作業は続けるから心配しないでほしい。」そう言って私と中山君を抱き締めると帰っていきました。

届いた画像は空爆のひどさを伝えていました。壊れた家、横たわる家畜、巨大な不発弾、新しいお墓。想像し覚悟もしてましたが、やはり悲しくなりました。
対照的に配給風景はやはり「ペシャワール会の活動」でした。クリニックに来た患者さんの家族がお礼を言う時の顔、井戸から水が出て喜ぶ村人の顔、一生懸命働くスタッフの顔。医療活動も水源確保事業も食料配布計画もすべてが、やはり「ペシャワール会の活動」だったと感じました。追って送りますので、楽しみにしていて下さい。


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