水路現場写真(2009年5月21日受取)


ガンベリ岩盤地帯の工事進行

 岩盤工事が最大の難所ですが、本日最大の貯水池Q2の土手造成を終え、次の小さな貯水池Q3に主力を移しました。Q3とQ4の工期は一週間、来週の今頃は、ガンベリ沙漠1,200m地点の平和丘まで水が通ります。

 ガンベリ沙漠横断路は、1,800mまでを完成していて、先端工事は2,500mまで伸びています。一応平和丘まで水が来ると、工事はさらに勢いづき、6月帰国までに用水路は終点に到着します。水路の橋、水門などコンクリート構造物も、1,200m地点まで全て完了しました。現在、横断路は水の欠乏でのろのろ進んでいます。コンクリート仕事、河床造成に大量のセメントが要るからです。また、ひどい暑さで作業員が衰弱ぎみで、とりあえず早急に水を送る予定です。


平和丘から見た用水路。
左側から用水路、造成中の住宅群、ガズの防砂林苗木。
ガズは暑さで草が枯れ始めて、再び目立つようになった。5月20日。


完成したQ2貯水池。土手の幅が底面で160m、長さ380m、高さ14m、
今までで記録的な物量を投入した。5月23日から満水にする。
推定貯水量30万トン。
これで鉄砲水被害は完ぺきに防げる。5月20日。


完成したQ2土手を下流から見る。手前は進行中のQ3区域。5月20日。


★Dr.T.Nakamura★
中村 哲
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