Top» トピックス» 2020.4.14

トピックス2020.4.14

日付:2020年4月14日
文責:ペシャワール会 支援室

アフガニスタンの3月・4月のPMSの動きをお知らせいたします

現地アフガニスタンでも新型コロナの影響は大きく、都市隔離が行われ、医療や治安以外の活動は表向き停止の指示が出て、ジャララバードから車両で出ることは禁止されています。その中でも、マルワリード用水路のF地点での用水路決壊など修復工事がされています。農業をはじめPMSの作業地は「3密」ではなく、限りなく新型コロナからは安全に見えます。

4月14日時点で、アフガニスタンでのコロナウイルスの感染者は約700名とされています。コロナウイルス感染対策でアフガニスタンでは3月末からカーブルへの道路が封鎖され、追ってジャララバード市内への道路も封鎖されました。また、政府からの通達で、医療、食料、警察、軍関係者の勤務時間を短縮、他の全ての職種については自宅待機となり、PMSも医療関係者とジア医師をはじめ必要最低限の職員のみが事務所で勤務を続行しております。 ガンベリ農場とマルワリードⅡの植樹への水やりは地元の作業員たちによって続行されています。
パキスタンとナンガラハル州のトルハム国境が封鎖される前に、PMSではセメントや鉄筋を購入して備えておりましたが、ジャララバードのベスード橋で道路が封鎖され資材を現場へ搬入出来なくなっております。4月6日の週は3日間限定して通過が可能となりましたが、再度封鎖され物価の高騰が発生しております。

昨年12月以降はなかなかジャリババ方面へ行くことができませんでしたが、今回の工事を機に周辺の写真が届きましたので以下、掲載いたします。

▼長雨のために、マルワリード用水路FG地区の床面と土手が一部陥没。ディダール技師、ファヒーム技師の指揮で緊急修復工事が行われた。

▼同水路土手の陥没。2020年4月6日

▼同用水路床面の陥没。2020年4月7日

▼水路床面工事風景。測量をしながら砂利と赤土で締め固めを行う。マスク姿の作業員も見られる。2020年4月9日

▼用水路修復工事中の一枚。左からディダール技師、パチャグル地域調整員、ファヒーム技師。2020年4月9日

▼土手は幅が狭いために、小型のコンパクターで締め固めを行う。2020年4月9日

▼用水路床面はローラーで締め固めをしていく。2020年4月11日

▼工事開始から1週間、充分に観察を行い、4月13日に送水を再開した。2020年4月13日

▼マルワリード・カシコート連続堰の現在。2020年4月12日

▼取水門間口の増設が予定されていたマルワリードⅠ取水門右翼。昨年12月に工事が停止されていた。増水期を前に一時的に巨礫で護岸。2020年4月15日

▼同工事風景。2020年4月12日

▼取水門背面より。4月14日に工事完了し、翌15日に大洪水が来襲し、危機一髪であった。2020年4月15日

▼カシコート橋の現在。半壊していた橋は数年前に流され、陸の孤島となった。2020年4月12日

▼マルワリードⅠ取水門近くに治安局が設置した中村医師を記念する巨大な看板。2020年3月26日

▼ミラーン現場事務所の庭園の様子。バラが色付き始めている。2020年4月11日

▼ナンガラハル州河川局長がPMS作業地を視察。後ろはガンベリ公園に建設中のドクター・サーブ中村記念塔。左から河川局長、ディダール技師、アジュマル技師。2020年2月19日

▼建設が進む Dr.中村記念塔の様子。2020年3月30日

▼マルワリード用水路周辺の麦畑。2020年4月13日

▼ガンベリ農場では、アンズの木々が咲き始めました!2020年3月14日

▼養蜂事業では、ミツバチたちの新たな巣箱が作られています。2020年3月17日