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トピックス2020.8.20

現地活動の報告―7月18日(PMS & PMS支援室 記)

現地のPMSでは灌漑、農業事業が下記の通り進められています。
▼マルワリード用水路洪水通過橋の拡幅工事が行われたバルカンデイ地区。当地区は用水路のE地区にあたる。

▼ディダール技師が作成した洪水通過橋の拡幅工事設計図。橋の拡張に加え、洪水流下流側の橋と地面の接合部には、幅5mにおよび巨礫を埋め込み、強固な作りとする。

▼2014年洪水通過後の同橋の様子。洪水流下流(用水路左岸)側から撮影。激しい流れにより橋と地面の接合部が抉られ、洗掘されているのが分かる。2014年8月3日

▼洪水流上流(用水路右岸)から見た橋の様子。2014年8月3日

▼15m幅の橋の両端を1.5mずつ拡幅し、18mとする。中村医師の当初の計画案では30mまで拡幅する予定だったが、橋の両岸の住民が立ち退きを拒んだ。2020年5月12日

▼洪水通過橋拡幅工事は2020年6月22日に完了した。下流側から。2020年6月23日

▼工事完了後の橋。上流側から。2020年6月23日

▼工事完了後の橋を下流側から見る。橋と地面の接合部に巨礫を埋め込んだ後、さらに一部には隙間にミルクセメントを流し込み、より一層強固にした。2020年6月23日

▼橋を上流、遠目から。奥にはクナール河の水面が覗いている。2020年6月23日

▼現地でもコロナウイルスの感染が拡大し、マスクなどが不足し始めていた。マスク一万枚と非接触式体温計を送り、さっそく現地で役立っている。2020年7月6日

▼マルワリードⅡ流域地図。現在、新ベラ延長用水路と排水路4の造成、植樹、護岸の補強工事が行われている。

▼新ベラ延長用水路(全長2300m)造成風景。ソイルセメントでライニングを行い、水路壁は煉瓦で造成する。現時点で、ライニング工事は1500m地点まで、水路両壁の煉瓦工事は1000m地点まで終了している。2020年7月2日

▼排水路4(全長2300m)造成風景。2100m地点まで排水路の造成が完了しており、排水路両壁の植樹は200m地点まで完了している。2020年7月5日

▼排水路4建設予定ルートを下記に示す。排水路4は調節池Ⅲ以降の排水を集約し、護岸線8.9km地点でクナール河に戻す。2020年7月5日

▼かつて死の谷と呼ばれたガンベリ沙漠で、今年も田植えが行われた。作付面積は11.4ヘクタール。2020年7月7日

▼さとうきび畑は作付と草取りを終え、水やりを始めた。2020年7月7日

▼オレンジ園の現在。現在166本の剪定が終了し、観察を続けている。2020年7月7日

▼オレンジ園から見るドクターサーブ・ナカムラ記念塔の現在。側面に中村医師の顔が据えられる予定。2020年7月13日