Top» トピックス» 掲載日:2023.3.1

待ちに待ったアフガニスタンへ

2023年2月22日報告
PMS支援室 籾井孝文

▲ガンベリ公園でPMS職員達との昼食 2022年12月22日

 2017年に現地で勤務をする職員として入職し、主に日本で現地の会計のお手伝いや広報活動の連絡窓口をしています。日本での仕事の重要性は理解しつつも、早くアフガニスタンに行きたいという思いが日々募り、現地に行けるのを楽しみにしていました。そして遂に現地への渡航が決定し、12月20日ペシャワールを経由し、入職から6年待ったアフガニスタンへ。トルハム国境で入国許可のスタンプを受け取り、鉄柵で囲まれた通路を進みます。通路を抜けると、中村先生の本に書かれていた通り目前には紺碧の空と茶褐色の山々が広がっていました。その景色を見て、今、アフガニスタンの地に立っているんだと実感すると感慨深い気持ちになりました。

▲堰の上に立つ筆者 2023年1月1日

 翌日から灌漑施設の視察が始まり、外に行くときは必ず4、5名の護衛(タリバン)が同行してくれました。タリバンの人達は険しい谷を登るとき手を取って引き上げてくれるなど、常に私達一行に気を配って護ってくれました。厳めしい顔つきとは裏腹に鼻歌交じりに優しく微笑みかけてくるのが印象的です。

▲護衛についてくれたタリバンの方達とPMS職員の運転手 2023年1月1日

 灌漑施設を見て回ると殆どの場所で村の長老達から暖かい歓待を受け、彼らの言葉、話し方、振舞いからニュースや新聞記事だけでは伝わらない、中村先生、PMS、日本の支援者に対する心からの感謝の念が直に伝わり、なぜか自分自身も胸がいっぱいになり目頭が熱くなりました。

 PMS職員とは常に行動を共にして、言葉が拙いながらも談笑し、絆を深めました。最終日にはスーツケースに入りきれない程たくさんのお土産をもらい、見送りにきてくれたPMS職員達と固い握手を交わし、アフガニスタンを後にしました。