2007年度の農業事業報告
及び2008年度の計画

ペシャワール会現地代表・PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長
中村哲
ペシャワール会報96号より
(2008年06月25日)


農業関係
5年を経たダラエ・ヌールの試験農場は、地味ではあるが着実な成果を上げた。サツマイモの普及は勢いづき、確実に人々の間に浸透している。日本米の導入は意外な結果を生み、収量が現地米より50%増産できることが実証されたが、地元と異なる脱穀技術の導入などに大きな努力が払われた。パキスタン・スワト地方で過去に日本米が定着した例もあるので、大いに希望が持たれる。

アフガニスタンは緑茶の最大消費国にもかかわらず、全て輸入である。ケシに代わる有望な換金作物として、試行錯誤が繰り返されてきた。06年から栽培地をダラエ・ヌール渓谷の高地に移してから希望が見え始め、07年度は初の小規模な「出荷」が行われた。特筆すべきは、試験農場よりも近辺の農家に配布したものの方が活着率良好とのことである。今後はアフガン高地沿いに自然に拡大することが期待される。詳細は、農業担当者の報告に譲る。

08年度は次に述べる日本人ワーカーを取りまく情勢のため、規模縮小はやむを得ない。しかし、仮に一時的な空白期間が生じても、一旦受け入れられたものが如何に存続、拡大するかを観る良い機会にもなり得る。08年度、農業班の主力は、後述の自立定着村の開拓事業に移り、大がかりな植林と共に、食糧生産の向上を本格化、水路事業と事実上一体化される。
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