2008年度の医療事業報告
及び2009年度の計画

ペシャワール会現地代表・PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長
中村哲
ペシャワール会報100号より
(2009年07月15日)
2008年度について

 ペシャワールのPMS病院が困難な事情を抱える中、ダラエヌール診療所はアフガン人医療職員の帰還で、かえって充実した。
 2008年度はPMS基地病院を中心に、ダラエヌール診療所と併せ、延べ約73,000人が診療された。

2009年度について

 一方ペシャワールの病院は、2007年4月にパキスタン政府から出された事実上の閉鎖要求以後、結局「2009年12月に難民を完全に帰すまで存続し得る」という許可を得ていた。しかし、PMS周辺をとりまく情勢は厳しい。
 2009年度のうちに大きな動きが求められる。緊急に求められているのはハンセン病診療の場である。現在、アフガニスタン・ジャララバードに小さな診療所を設置する計画が進められている。少なくともハンセン病患者診療については、患者たちが国境を意識しているとは思えず、考えられるほど大きな影響が出ることはない。


各診療所の診療数と検査数の内訳
国名 パキスタン アフガニスタン
地域名 ペシャワール市内 チトラール地域 ニングラハル州
病院・診療所名 PMS病院 ラシュト診療所 ダラエ・ヌール
診療所
総数
診療総数 50,815 0 40,920 91,735
外来総数 29,205 0 36,978 66,183
【内訳】
一般
28,543 0 35,522 74,065
ハンセン病 35 0 0 35
てんかん 80 0 509 589
結核 64 0 17 81
マラリア 483 0 930 1,413
入院患者総数 489 0 - 489
【内訳】
ハンセン病
59 0 - 59
ハンセン病以外 430 0 - 430
外傷治療総数 3,849 0 2,628 6,477
手術実施数 1 0 - 1
リハビリテーション実施総数 4,605 0 - 4,605
サンダルワークショップ販売総数数 8 0 - 8
検査総数 12,658 0 1,314 13,972
【内訳】
血液一般
2,908 0 41 2,949
尿 2,463 0 16 2,479
便 1,986 0 36 2,022
らい菌塗沫検査 54 0 - 54
抗酸性桿菌 434 0 162 596
マラリア・リーシュマニア 1,460 0 1,059 2,519
生化学 905 0 -  
レントゲン 0 0 -  
心電図 83 0 -  
超音波断層写真 788 0 -  
病理組織検査 0 0 -  
細菌 0 0 -  
体液(髄液・胸腹水等) 4 0 -  
その他 1,573 0 -  
内視鏡 0 0 -  


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