ペシャワール会 現地報告No.105
「水源確保計画の最新活動報告(11月30日現在)」

WSP(水源確保事業)責任者 目黒丞
2002年12月08日(火)
水源確保計画「活動報告」の推移表もご参照ください
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巡回中のエンジニア達

現地ではソルフロッド郡を中心に常に40本ほどの井戸が涸れています。
涸れたまま放置しているのではなく、40本掘りなおしても水位が下がり、次の40本が涸れるという状況です。しかし数日前までは使用されていた井戸ですから、1週間で掘りなおしも終わります。

エンジニア1人で5本の井戸を管理できます。現在のソルフロッド郡では十数名のエンジニアが派遣されていますので十分掘り直しが可能な状況です。新規の井戸はソルフロッド郡のカクラック村を中心に始められました。ソルフロッドの中でもジャララバードから一番離れた村でもあり、去年の状態では人口も少なく数本の井戸で足りていた村でした。帰還難民によって人口が急増しましたので1年前には充分だった井戸の数が現在では全く足りなくなっています。

他の地域でも人口が急増しており新規掘削に向けた調査を行う必要を感じています。去年に比べて我々のスタッフの人数も減っていますがその分、士気の高いスタッフが多く、経験も積んでいますので難しく危険な作業も安全で確実にこなせるようになりました。

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総作業地数は、年内に900箇所を超えると思います。水位減少が著しく、1月までは苦しい時期が続きます。それでも、これまでの年間のペースを維持しているのは、おそらく倍以上の労力を費やしているのでしょう。
ペシャワール会事務局

井戸掘り現場

井戸に集まる村の子供達


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