ペシャワール会 現地報告No.109
「少ない山の雪、今夏の農業に不安」

水源確保計画現地責任者:目黒 丞
2003年01月14日(火)

前回12月31日の報告以後、ダラエヌールの灌漑用井戸による耕作面積が再度、ヨセフ(水源確保事業ダラエヌール責任者)より報告されました。

D1  70ジリブ(30-40)
D2  38ジリブ(30-35)
D3  30ジリブ(20-25)
D4  19ジリブ( 5- 8)
D5  15ジリブ( 5- 8)
(※カッコ内は前回の報告)

合計 172ジリブ(344,000u)
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D1(右手石造りの小屋内)と井戸の周りに広がる畑
2002年12月29日撮影

耕起時期がそろそろ終わるので、今後は急に広がることはないと思われますので今期の耕作面積は、ほぼこの数字ということです。

ペシャワールからの帰りにトルハムのタンク作成の進行状況を見てきましたが、No.1は屋根材待ちであり、No.2も来週には屋根材の取り付けにかかれるということでした。

ダラエヌール・クリニックのオフィス建設は、明日から塗装と電気工事が始まります。

ダラエピーチのオキナワ・ピース・クリニックの屋根葺きは約400uのうち約340uが終わっています。

ダラエワマ・クリニックの石垣作りは70立方メートル中50立方メートルが終わっています。

装着を進めているパミールポンプ(深井戸用新型ハンドポンプ)は、アチン郡、ソルフロッド郡ともに良い結果を出しています。

ダラエヌールの試験農場から望む山々
2002年12月15日撮影
ロダット郡でも涸れている井戸が増えてきているのですが、エンジニアの人数の都合で掘り直しが始められませんでした。今まではスーパバイザーを1人置いて監視しているだけでした。ディダー(水源確保事業エンジニアセクション、チーフエンジニア)と相談した結果、揚水ポンプ整備工の中で経験の深い者を1人送り、スーパバイザーの監督下で近日中に掘り直し作業を始められるようにする事にしました。

ジャララバードから見える山々の雪は今年も多くありません。ヴィザ更新のためにカーブルに行っていた医療スタッフに聞いてもカーブルでも山に少し雪が見える程度だったそうです。今後2カ月にどれだけの雪が降ってくれるのかに今年の夏以降の農業が左右されるかと思うと、強く不安を感じます。









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