ペシャワール会 現地報告No.112 農業計画近況報告 |
2003年02月20日(木) |
■1月27日(月) 雪が解けかかっていた山の方では、ここ2〜3日の間にまた雪が積もりました。ダラエヌールでは今、菜の花があちらこちらで咲いていて、小麦や牧草の緑色の中に黄色い花が鮮やかに映える光景はとてもきれいです。 カライシャヒとブディアライの菜の花畑に、ソルゴーの根や堆肥などを混ぜて作った肥料を撒きました。ブディアライではアルファルファの収穫がほぼ終わりました。 |
■2月12日(水) 現在サイレージのほうですがブディアライでは普通サイロ全て終了し、トレンチサイロのほうが3分の2ほど残っています。 カライシャヒでは普通サイロ残り1基の3分の1といったところでほぼ終了です。 牛の搾乳状況ですがブディアライで全くでなかったアキルシャーの牛の乳が2週間ほど前から出るようになったそうです。カライシャヒのほうはまだ詳しくは分かりませんが、順調に行っていれば搾乳量は上がっていると思われます。 この一ヶ月のパイロットファームの状況ですが、大きな問題点もなく順調にいっていました。 ただ、カライシャヒの小麦の発芽・発育状況が依然悪く、追い播きしたものも今のところ少し不安が残ります。今後追い播きするのは時期的にも困難なため現在の状況で進めて行くしかないようです。 ジャガイモの植え付けを来週中に行なおうと思います。(現在ハッジとよばれる祭りで5連休中です、10日〜14日)こちらではすでにジャガイモの植え付けの時期に入っているようです。この連休中にアキルシャーに圃場を耕起してもらっています。 |
■2月13日(木) カライシャヒのイタリアンライグラスの2回目の収穫を始めました。今回圃場により生育のばらつきが見られたので追々収穫していきます。 ブディアライアキルシャーの搾乳量ですが一日14kg(朝・夕7kgずつ)とれるようになったそうです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ■近況報告いたします(15〜20日) 今週は20日を除いて雨が続きました。 日本の梅雨を思い出させるようにしとしとと降りました。そのため作業のほうもゆっくりさせました。 山のほうは深く雲がかかっていたのでどのくらい雪が積もったか分かりませんが、だいぶ近くの山まで雪が降ったようです。 カライシャヒ ・イタリアンライグラス収穫(NO.3&4) (現在も進行中、残り半分、背丈は70cmほどです) ・小麦へUrea散布(NO.7に6kg) (背丈はばらつきがありますが平均すると30cmほどです) ・芥子菜(NO.1&2) 花が咲き始めました。NO.1には播種前に栄養堆肥を、NO.2には肥料なしでやったのですが明らかに発芽率、生長に差が出ています。 背丈 NO.1・・・26cm NO.2・・・18cm 今月中にトラクターで耕起し緑肥として使用する予定です。 ブディアライ ・小麦へUrea散布(NO.6&7)、各5kgずつ (背丈はばらつきがありますが平均45cmほどです、こちらは追い播きしたものも順調に芽を出し生長しています) ・馬鈴薯の植え付け(NO.7) NO.7の狭い圃場は合計19あるので14を馬鈴薯に、残りの部分に甘藷を植えつけようと思います。馬鈴薯は日本からのメイクイーン(1)、パキスタン産(4)、カーブル産(9)植えつけました。ほとんどの種芋が大きかったので2つ切りにし、約50cm間隔で植えつけました。 今回馬鈴薯は予想以上に必要となり合計約25kg植えつけました。 |
NO.1・・・背丈は10cmほどです NO.6&7・・・背丈は平均25cmほどです 来週から徐々に刈り取りしようと思います。 ・お茶 現在残っているのは7本だけとなりました 全ての苗の葉に多かれ少なかれ赤茶色の変色が見られるようになりました。来週茶畑にサイレージの失敗分、栄養・ふかふか堆肥(遊牧民族より入手予定)および糠を入れてみようと思います。 ・芥子菜 背丈は45cmほどになりほとんどのものが花をつけ始めました。 今月中にトラクターで耕起し緑肥として使用する予定です。 NO.5&6に播種予定のソルゴーの種子が今だ採種できていません(ラッキーソルゴーの3回目のものを採種用にと残してあるのですが予想以上に種子をつけるのが遅れています。 現在いくつかの穂に種子はついてきてはいるのですが・・・) 今週はさすがに寒い1週間となりました とはいっても最低で6度、最高で13度と日本よりはだいぶあたたかいのですが。 |