ペシャワール会 ワーカー現地報告No.121 収穫祭の開催による成果の普及 農業計画進捗報告 農業指導員:高橋 修 |
2005年02月21日〜03月13日 |
サツマイモ
最近の報告によれば、現在苗は、少し遅れ気味ながら順調に生育しており、間もなく定植が始まる予定とのことである。 ブドウ
根群調査の結果に基づいて、ブドウの株の横に縦横1m、深さ70cmの穴を掘り、その底に薪程度の粗大有機物を厚さ30cm入れ、次いで鶏糞5kgと混合した土を入れて根が伸びやすい条件を作った。 また株元に厚さ10cm堆肥を施し、以後1〜2カ月毎に堆肥を施用するよう依頼した。以上により本年中には樹勢が回復すると考えている。 茶 2003年3月に定植した茶については、葉色が全般に淡いものの樹高が1m余になっていたので、60〜70cmの高さに刈り揃えた。新芽も順調に出芽しつつある。なお切り落とした枝葉を用いて焙じ番茶を作ったが、現地スタッフの間で好評であった。 2003年11月に定植した茶については、生存率が半分以下で葉色も悪く枯れかけた株も多い。この原因は夏季の高温障害に加え潅水と遮光及び畦上の被覆が十分でなかった事による。例えば水源井戸から遠い所ほど潅水が行き届かなかったのか、はっきりと枯死率が高くなっている。 昨年11月にそれぞれの畦の上に定置潅水パイプが設置されたので、潅水に関する限り今年は問題は起きないと推測している。
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今後の課題 採種圃の設置 キャナルの通水に伴う営農の再開を支援するため、安定性が確認されたソルゴー、アルファルファーの採種圃を設置し、関係農家に配付することとしたい。採種圃の設置場所はブディアライパイロットファームの近辺とし、パイロットファームと一体的に指導することが効率的である。 (2)収穫祭の開催による成果の普及 年1・2回、何かの作物の収穫期を利用して収穫祭(現地研究会)を開催し、周辺農家を集めてパイロットファームの内容説明を行う必要がある。周辺農家はパイロットファームの内容を断片的には知っているが体系的ではない。催しの際(餌で釣るのではないが)あらかじめ採種しておいた種子を配ると農家の集まりも良く、パイロットファームの成果の普及にも役立つと考えられる(この項は橋本さんの提案による)。
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