アフガンいのちの基金No.30
「助っ人を得て、食糧配布に勢い」

PMS看護部長 藤田千代子
2001年11月11日(日)

今日(11月11日)、ペシャワールから送り出した第8便の小麦粉トラック8台(224トン)と食用油トラック2台(40トン)がたった今ジャララバードに到着しました(アフガニスタン時間の16時です)。このトラック10台は今日早朝出発の為に、昨日の夕方までにいつものようにカッチャガレイのトラック停車場に集まる予定でしたが、ペシャワールから約3時間離れた所にある製油工場からの食用油の輸送がたいへん遅くなり、22時になってもまだ到着しませんでした。食用油が着いたら別のトラックに積み替えなくてはならなっかたので、病院スタッフが布団持込で積み替え場所で待つ事になりました。それでも無事に、またこちらが予想していたよりも早く、ジャララバードに到着して安心しました。昨日(10日)のジャララバードからの連絡によると、ジャララバードの倉庫には食用油538缶(8,607キロ)、小麦粉1373袋(68,650キロ)の在庫になっています。

 11月8日より、ペシャワールから少なくともトラック10台(280トン)の小麦粉、食用油1台(20トン)を毎日送るようにしています。中村先生の指示にあるよ うに、アフガニスタンの状況の変化を考えると、もっと量を増やしスピードアップし た方がいいので、イクラムラ事務長に伝え準備します。昨日のカブールからのジア副院長の話では、ペシャワールからの助っ人(PMSスタッフ)が来たので食糧の配布作業に勢いがついたようです。カブールの倉庫に食糧を確保する計画は何か問題があるようで、ジャララバードからカブールへ3日間続けて輸送した食糧を配布し終わるまで、カブールへは輸送しないようにと指示がありました。その間にペシャワールからジャララバードの倉庫にはどんどん送り届けます。思わぬ 助っ人達の現れに一番喜んだのはジア先生と、3月のカーブルのクリニックオープン 以来、一度もペシャワールに帰らずに勤務を続けているナース達だったかもしれませんね。スタッフ達の無事をお祈りください。

 このメールを書き終えている所に、PMSのアフガン人の医師で8月からイギリスの熱帯医学校に留学中のドクターより電話がありました。アフガニスタンの事をたいへん憂えて、カブールクリニックやダラエヌール、ダラエピーチ、ワマクリニック、ジャララバードの井戸掘りのこと等をたいへん心配していました。そんな中で、食糧や医療を続けている中村先生やペシャワール会の方達に、とても感謝していることを伝えてくれるようにと繰り返し、繰り返し言っていました。


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