アフガンいのちの基金No.36
「 刻一刻と変化する現地状況」

PMS水源確保事業責任者 蓮岡 修
2001年11月15日(木)

現地の状況は刻一刻と変化するため、できるだけ新しい物を受けたときにすぐに送るように努力していきます。以下情報を箇条で報告。

 ジャララバード市内は、11月14日早朝より、ダラエ・ヌールを元々支配していた。パシャイー部族とハジカディール部隊が少数の部隊で進撃し、既に住民に混じって侵入していた部隊と合流し、市を無血奪還した。タリバーン部隊は13日の時点で撤退を開始していた。

 15日の朝9時の報告によれば、「町はバザールの全ての店は閉じて、人々は家に閉じこもっている。普通に歩けるが、治安の責任者の所在がはっきりしていないため、略奪が起きる可能性がある。(PMSの)活動は一時停止。13日の夜に車輌を要求する一団が来たが、PMS水源確保事業のエンジニアが追い返した。」

 パシャイー部族のハザラット アリと、ニングラハル一帯の実力者であるハジ カディールはタリバーンの東部一帯の責任者であるモリー アブドゥル カビールと会談し、タリバーンの平和的な撤退を求めた。これに対しタリバーンは戦闘による解決を避ける意向の発言をしたとのこと。これ以降にヒズビイスラミの代表者の一人、モリーカリスを中心にシェーラ(評議会)を結成、全部族統合のロイジルガ(族長大会議)が開催され、「タリバーン部隊の即時解散。ニングラハル州出身者でないタリバーンに関しては即時州外へ退出。ニングラハル州内への北部同盟軍の侵入禁止」等の決定がなされた。

 15日11時より、前日より報告にペシャワールに来ていたPMS水源確保事業スタッフがジャララバードへ向かう。午後6時頃ジャララバードより連絡あり。「国境はパシャイー部族のハザラット アリの軍隊により奪還さる。アリ側国境警備隊司令官とPMS水源確保事業スタッフが会談。今後PMSの活動を全面的に保証。氏の車に便乗し事務所まで帰ったとのこと。

 現在食糧倉庫はパシャイー部族の兵隊2名が警備。市内の主だったNGOオフィスにも1、2名の警備がついているとのこと。意図は本人らも知らない様子。

 水、食糧計画とも18日まで活動停止。好転した場合でも19日より作業開始予定。

 以上。更に連絡があれば随時報告します。


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