アフガンいのちの基金No.35
「 一日も早く水と食糧が必要な所へ届けられるように」

PMS看護部長 藤田千代子
2001年11月14日(水)

昨日13日、午前11時ジャララバード事務所より連絡があり、北部同盟がサロビに来ている、ジャララバードの住民は去り始めた、今朝ペシャワールからジャララバードへ出発した第9便の食糧輸送中のトラックを引き止めてほしい、ジャララバードの事態が悪化したら私達もソルフロッドへ避難するので、もしトラックが無事にジャララバードに着いたとしても、ここで荷を受け取り荷降ろしをする人がいない可能性がある、と言う。

 急いでイクラムラ事務長が、今日(14日)の輸送トラックの国境通過の手続きの為トルハムへ出向いている事務スタッフに連絡を取ったところ、丁度全トラックがトルハムに着いていたところだった。病院では引き返してくる小麦粉196トン、食用油20トンと、もう既に積み込みを始めていた翌日14日輸送予定の第10便小麦粉280トンと食用油40トンを保管する倉庫を、ペシャワールに確保する事が急遽必要となった。イクラムラ事務長が倉庫関係者に連絡を取るが、運悪くか良くか全員が電話使用中でコンタクトできなかった。そこで各製油、製粉工場へ事情を説明して相談をした。どの工場も快く承諾する。全トラックが工場へ戻った。翌日14日輸送予定の食用油を積んだトラックはペシャワールで積み替えをする必要があるため、もう既に工場を出発し積み替え所へ向かっていたので、夕方ペシャワールに着いたトラックを病院へ誘導しPMSの外来待合室に保管。

 昨日13日夕方カブールから無事に病院へ帰って来たジア副院長の報告を受けられた中村先生の指示で、数日間アフガニスタンの情勢を見てから対策を立てることになった。ジャララバードの倉庫に約3,500家族分の小麦粉と約6,000家族分の食用油があるが、必要な時にはすぐにペシャワールから輸送が出来る態勢。

ジア医師と同行していたスタッフは昨日パキスタンへ向かう途中、カブールや他の地から避難して来た人たちがひしめき合っているキャンプを目撃した。ジャララバードがやや落ち着いたらすぐアフガニスタンに入り食糧配布をやる、と話す。アフガニスタン内でゲリラ戦が絶対に起こらないように、そして冷え込みが刻一刻と厳しくなる中、一日も早く水と食糧が必要な所へ届けられるように祈りたい。


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