アフガンいのちの基金No.43
「 朗報です」

PMS看護部長 藤田千代子
2001年11月23日(金)

朗報とするのは少しあせりすぎかもしれませんが、今日(11月23日)以下のように。

 ジャララバードのPMS食糧倉庫からハザラット・アリ配下の者や他の武装した者が食糧を取った為にPMSのスタッフが何度もハザラット・アリに直接訴え出た所、昨日彼自身が私達の倉庫に「これはハザラット・アリがロックした。これから先ここを開ける者は私に連絡するように」という張り紙をしてロックしました。

 今朝の連絡では昨日から私達の事務所と食糧倉庫からは何も取られていません。ジャララバードにはまだ北部同盟以外の部族が大勢いて、皆、26日からドイツで始まる会議の結果を待っている所だそうです。もしハザラット・アリがPMSの食糧配給活動に協力して安全を保障してくれるなら、シャルシャヒ難民キャンプやロダット地区にあるキャンプへ食糧配給を始めようという事になりました。今日は水計画(水源確保事業)のスタッフと病院のナースが一人ジャララバードヘ向かいましたので、彼達にジャララバードにいるPMS医師スタッフにハザラット・アリに交渉してみるように手紙を預けました。

 またペシャワールからカブールへの連絡が取れないので、ジャララバードから使いを送るか電話連絡をしてカブールの方から定期的に連絡をするように話しました。今日、スタッフハウスの門衛が休暇をとりカブールの家族の元へ帰るので、彼にもカブールに勤務するナースに必ずペシャワールへ連絡をするように伝えました。もしカブールから連絡が来た場合は、カブールの事務所で勤務しているジア副院長の兄よりユナス・カヌニ(北部同盟の内務相)に食糧配給の説明をして、安全が確保出来たらカブールでの配給を再開しようという事になりました。もしこれが上手く行ったならカブールからジャララバードの途中にある危険地区のサロビの安全を確保して、ジャララバードから食糧を運び込めるかもしれないとジア副院長は話していました。カブールからの連絡待ちなので、まだ朗報とするのは早いと思いましたが、少し道が開けたような感じがしました。


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