アフガンいのちの基金No.57
「マラリア・フィールドワークチーム活動開始」

PMS院長 中村哲
2001年12月03日(月)

12月2日午前中、PMS(ペシャワール会医療サービス)派遣職員の医師スタッフ、カブールより連絡あり。食糧配給は遅滞なく進行。5ヶ所の診療所も平生どおり運営中。市内の治安は徐々に回復中とのこと。ジャララバードの通信は途絶えているが、ジア副院長の率いる医療チーム(悪性マラリア流行地へのフィールドワーク)は、1日間足止めを食らったが、同日無事にトルハム国境を越えた。2つのチームは最もマラリアが多いクナール河沿岸、ジャララバード周辺の広範な農村地帯で2週間にわたって活動する。

 なお、ジャララバードの権力は流動的。治安の回復はなお時間を要すると見られる。ジャララバード周辺の爆撃により、現在まで死亡者220名がPMS職員によって確認されており、公式発表とは異なる。空爆はなお続行している。ジャララバードは無法地帯に近い状態だが、正確な報道は困難。一部のジャーナリストたちは、往復5000ドルの「護衛料」を払って市内までは行けるが、郊外の取材はほとんど不可能。



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