アフガンいのちの基金No.63
「 マラリア医療チームについて」

PMS看護部長 藤田千代子
2001年12月09日(日)
中村先生、お元気ですか。私達は、何人かが軽い風邪気味ですが、元気にしております。イクラムラ事務長の風邪が長い間なかなか完治せずに、一昨日から発熱しています。あの気性なのでたくさん着込んで勤務していますが少し心配です。

さて、マラリア医療チームの件ですが。カマ地区ではこちらが想像していたよりマラリア患者の数は少なかったです。昨日からシェイワ地区を始めましたがマラリアは6件で、うちPF4件、PV2件でした。7日間の総診療数は1874人です。赤痢、回虫、呼吸器疾患が多く、また腸チフス、肝炎それぞれ1件、またAFB検査が出来ないのではっきり診断は出来ないが長期間のせきを訴える人が多く、結核だろうと診療にあたっているドクターは話しています。薬品が足りなくなると思われます。他の3クリニックの分がまだダラエヌールクリニックにありますので、不足したらそれを一時的に使用して、後で「いのちの基金」から買い足したいと考えています。とにかく医療に飢えているように患者さんが詰め掛けているようです。自分の想像を恐ろしく感じますが、もしかしたらアフガニスタン全土がいつもこんな状態なのでは等と思えてきます。

マラリア患者は少ないのですが、このままイード(断食明けの大祭)前までは診療を続ける事になりました。2チームで各村を1日ずつ巡回診療をしていますが行く先々で住民にとても喜ばれて、みんな一生懸命頑張っています。イード後をどうするかをご連絡下さい。ジア先生が明日か明後日にはカブールから帰ってきますので、ジア先生と一緒に先生に連絡をとりたいと思っています。別の報告に書きましたがシャラフ医師はイード後に再開する食糧配給の為に、それまでのニングラハル州やラグマン州の状況を水源確保事業のスタッフと一緒に調べて、病院へ報告する為にジャララバードに残ることになりました。


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