アフガンいのちの基金No.76
「今年初の食糧配給」

PMS看護部長 藤田千代子
2002年01月21日(月)
今年初めての食糧を1月8日ペシャワールからジャララバードヘ発送しましたが、無事に配給先アチン郡に着き2日間に渡って配給作業が行われました。配給報告が届きましたので送ります。

 アチン郡での配給後チャプラハール地区での家族調査を終える直前に発送の依頼を受け、1月19日と20日にトラック計7台分の小麦粉196トンと、トラック1台分の食用油20トンをペシャワールから送りました。どのトラックも無事にトルハム国境を越え、PMSの職員がジャララバード事務所からトルハム迄迎えに来て配給先へ誘導しています。19日は藤井さんと大月さんがトルハムまでトラックの誘導に来ました。食糧配給チームは昨日(20日)と今日はチャプラハールでの配給作業をしました。以下、ジャララバード事務所からシャラフ医師、ジア副院長、藤井さんの報告です。

 アチン、チャプラハールでは予定どおりに一家族につき小麦粉50キロ、食用油5キロを配給した。

 どちらの配給先でもその地区の長老やニングラハール州の治安局に活動の内容を説明し地区内での活動許可を得た。治安局から派遣された職員が安全と秩序を守ってくれたので、今の所きちんと配給作業がなされている。20日と21日にチャプラハールで予定していた3520家族への配給を終えた。チャプラハールは旱魃も酷い状態である。この地区に2本の井戸があり井戸の持ち主は金持ちだが、水供給料金として一時間あたり250ルピー徴収していた。今ではその2本の井戸も涸れてしまっている。今回PMSの食糧配給チームはこの地区での家族調査で3500家族を配給の対象にしたが、カブールの配給時と同じ状況で殆どの家族が食糧を必要としている。アチンも同じような状況だったので、次の配給予定地ラグマン州での作業を始める前にこの2地区の配給をもうしばらく行った方が良い気がする。

 シャラフ医師は、20日と21日の2日続けての配給作業で20人のスタッフがくたくたに疲れているので、明日は少し休憩を取りたいと言っていましたが、ジア先生がアチンもチャプラハールも早く配給した方が良いとせかしているようです。ペシャワール側は彼達からの家族調査終了の連絡を受けてから発送するので割とゆっくりしていますが、ジャララバードでは家族調査後すぐに配給作業が始まるのでたいへんな労働になっているのではないかと思います。

 今日は、ダラエヌール、ピーチ、ワマクリニックの交代要員の出発日でした。カブールにパキスタン大使館が開館したものの、アフガン人はまだ正式にトルハム国境からパキスタンへの入国許可が取れません。今回は藤井さんと大月さんがジャララバードで医療チームと合流してワマクリニック迄行く予定にしています。ワマクリニックにはこれまで日本人では中村先生が行かれただけなので、クリニックや村の人達の励みにもなれば良いと思います。
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