水路現場写真(2009年5月8日受取)


用水路の経年変化③


取水口から8km地点。道路沿い盛り土水路の変化。
下写真は上写真から2年後。


2007年4月27日
造成から1年半を経過、水路沿いヤナギ(上段)は1.0~1.5mに成長。
2段目・3段目のクワは挿し木を終えたばかり。


2009年4月12日
上図から2年後。クワが2~2.5mに成長して活着。
ヤナギは4m前後に成長。


 アフガン人は植樹が好きだ。水が来れば水路わきにすぐ木を植える。最も一般的な木の一つがクワで、至る所に見られる。マルワリード用水路では、初めの2年間は柳枝工のヤナギ一本やりだったが、土手造成に伴って、やや乾燥に強い木を植えるようになった。オリーブ、ガズ、ビエラなども植えたが、やはりクワが主流だ。

 活着率が良くなったのは2年ほど前、水ポンプを全廃してバケツによる手作業に変えてからである。それまで、水遣りで土手が崩れたり表土が流出する箇所が絶えなかったが、バケツでやれば、ていねいに水を注ぐ。細やかにケアをするようになった。かつては植樹チームが土手を壊していたが、今では補修も行うようになり、水路の維持で重きをなしている。24km全域に彼らは散っていて、水路の異変があれば直ぐに対処する。
とりあえず、以上です。
★Dr.T.Nakamura★
中村 哲


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