用水路の経年変化③
         
        取水口から8km地点。道路沿い盛り土水路の変化。 
下写真は上写真から2年後。
        
          
        2007年4月27日 
        造成から1年半を経過、水路沿いヤナギ(上段)は1.0~1.5mに成長。 
        2段目・3段目のクワは挿し木を終えたばかり。 
          
        2009年4月12日 
        上図から2年後。クワが2~2.5mに成長して活着。 
        ヤナギは4m前後に成長。
  
        
 アフガン人は植樹が好きだ。水が来れば水路わきにすぐ木を植える。最も一般的な木の一つがクワで、至る所に見られる。マルワリード用水路では、初めの2年間は柳枝工のヤナギ一本やりだったが、土手造成に伴って、やや乾燥に強い木を植えるようになった。オリーブ、ガズ、ビエラなども植えたが、やはりクワが主流だ。 
         
 活着率が良くなったのは2年ほど前、水ポンプを全廃してバケツによる手作業に変えてからである。それまで、水遣りで土手が崩れたり表土が流出する箇所が絶えなかったが、バケツでやれば、ていねいに水を注ぐ。細やかにケアをするようになった。かつては植樹チームが土手を壊していたが、今では補修も行うようになり、水路の維持で重きをなしている。24km全域に彼らは散っていて、水路の異変があれば直ぐに対処する。 
         
        とりあえず、以上です。 
         
        ★Dr.T.Nakamura★ 
        中村 哲      
     
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