4月4日朝、ガンベリ沙漠全域で集中豪雨あり。
とてつもない鉄砲水が水路を急襲しました。
鉄砲水の路が2か所あり、何れも水路に取り込む設計にしていました。
極端な所です。昨日まで水タンカーの不足に悩み、業者に急がせていたのが、今日は大洪水となりました。

　お陰でというべきか、1，600mまで完成していた横断路に、滔々と水が流れ、豊富な水量を送れることが実証されました。水路に流れ込んだ鉄砲水は、工事の先端まで流れて、無人地帯へと抜けてゆきました。

　午後9時から工事が再開され、浚渫作業が続きます。
踏んだり蹴ったりでしょうが、「これで流れることが実証された。勾配は正しかった」、「貯水池造成は正解だった」などの声の方が多かったようです。アフガン人は長生きします。しかし、排水路の復活がタイムリーに威力を発揮、村人の間でPMSの株はあがったものの、橋の修復らで工事の遅れ。

　「エーい、こうなったら矢でも鉄砲でももってこい」という心境であります。

★Dr.T.Nakamura★
中村 哲