水路現場写真(2009年7月23日受取)




 しぶとい小生も、とうとう頭がいかれてしまったようです。最後の力を振り絞って、「総員突撃、短期決戦」指示となりました。酷暑で皆の疲労が目立ち始め、これ以上、作業継続が困難と判断されたためです。契約重機は一部を残して、8月1日に解約、背水の陣を敷きました。気力だけでは長続きしません。
 だらだら続ければ自滅、作業を中断すれば、もうこれ程のエネルギーの再結集は物心共に不可能だと思います。成否いずれにしろ、全てはこの1週間で決着がつきます。沙漠横断は7月28日(火)以後、7月30日(木)以前の予定です。それまで、特別な報告はありません。

 マルワリード用水路中、最も難航したQ岩盤地帯は、主要改修工事を本日終了しました。沙漠横断路は2.7km地点を突破してPMS開墾地に至り、今週から自然土石流路への排水路にとりかかりました。しかし、天意には逆らえません。余りに不意をつかれる事態が多く、完成は断言できません。

 誰もが力を尽くしました。6年以上命運を共にしてきた水路職員、及び九死に一生を得た15万農民に代わり、みなさんの協力に心より感謝します。


漏水対策(ブランケット敷設)の後、再び満水したQ2貯水池。
作業実日数35日。7月23日


Q3貯水池のブランケット敷設工事。7月23日完了。7月25日に満水予定。


★Dr.T.Nakamura★
中村 哲
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