水路現場写真(2009年12月31日受取)


12月30日、ガンベリ沙漠からシギ村を貫通してクナール河に至る約6.0km、全て無事に開通。


村の半分が半砂漠で、渇水に悩んでいたシギ村。今や水郷になりつつあります。稲作が始まるのは時間の問題となりました。砂地ばかりのように思えたけれど、やはり砂は表面だけで、1mも掘ると分厚い粘土層が出てきます。そのため、保水力は思ったより優れていることが実証されたと思います。
写真は、職員宿舎前を通過し、クナール河まで約1.8kmの所。12月30日



現地ワーカーにはおなじみの国道を横切る洪水路。これは洪水ではありません。クナール州から約30kmを流れ流れてたどり着いた用水路からの水なのです。流量を測定すると、毎秒約1.2トンですが、河床の砂地が飽和状態になれば吸収損失が減り、まだまだ増えます。これにて、シェイワ郡全体が完全に安定いたしました。
この写真を目にする時は新年でしょう。これがみなさんへの
謹賀新年、「おめでとう」です。2010年(平成22年)も、どうぞよろしく。



モスクも完成が近い。沐浴場と参道がつくと、それらしくなってきた。レンガはどうしても白い粉が浸みだして苦労した。洗い直してみると、全体が
パステルカラー調になって、なかなかきれいだ。12月28日



こらー、よそ見をしちゃいかん。1年生クラス



沐浴場の建設。なかなかどうして、「付帯設備」もバカにならず、時間がかかる。このマドラサの特徴は、堅牢さと同時に、何といっても水がふんだんに利用できることだ。マルワリード用水路より低いので、近くの貯水池(K池)から水を引く。
用水路と精神(宗教)生活の接点がこの沐浴場だ。12月28日


★Dr.T.Nakamura★
中村 哲


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