事務局のみなさん、
今月は、3つの大きなお祝いがありました。
1)マドラサとモスクの完工式、
2)マルワリード用水路完工式、
3)カマ取水堰の開通式です。
出席された方、出席できなくとも協力と声援を惜しまなかった方々に感謝申し上げます。しかし、「完成」とは言い切れず、まだ数ヶ月は手が抜けません。大きな残余工事が残っています。
①マドラサ;学校の寮建設
②マルワリード用水路;Q区域(ガンベリ沙漠岩盤周り)の浸透水処理工事
排水路の整備
開墾地(PMS試験農場)の分水路整備
③カマ取水堰(No.1, No.2);堰の強化と「余水吐き」設置による取水量の安定・護岸
このうち、大規模な機械力が要るのは、カマ取水堰と浸透水処理ですが、これも先が見えており、この1ヶ月でほぼ終了します。また、ジャララバードは思ったより安定しており、事業完遂に支障はないものと思われます。大方の人々は長い長い戦乱と旱魃で疲れきっていて、厭戦気分が広がっています。このような事情もあって、作業員600名、水路・農業関係職員100名、意気軒昂です。やはり、破壊・殺傷ざたよりも建設的な仕事に明るい気持ちを見出しているようです。
事業完遂の要は、今後ジャララバード事務所の機能強化、特に会計と渉外事務の改善です。これは、4月帰国時に詳しくお話します。ここ数年間は混乱を経て何らかの形で安定化に向かうと分析していますが、嵐の期間を無事に過ごし、いずれ開花するよう、十分なお膳立てが必要かと思います。
以下、中断していた週報です。
久しぶりの2連休でしたが、増水前の工事が気がかりです。
週報を再開します。つづきは明日送ります。
今年は積雪が遅れたので雪が溶けやすく、春先に大きな洪水を想定しています。河の工事(カマ取水口改修)は急ピッチで行われています。



★Dr.T.Nakamura★ 中村 哲
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(2月11日)