事務局のみなさん、
カマは工事が本格化してきました。
昨日(10月14日)古参の鈴木学くんが到着。マルワリード取水口(2003~05年)、シェイワの取水口建設(2007~08年)以来。小生も留守居役を得て、一時帰国できます。正直述べて、この時期現場を離れるのは指揮者としては失格、工期の遅延を意味します。しかし、台所事情を考えるとそうも行かず、講演日程を終えると直ちに現地へ戻ります。
大洪水被害の復旧作業はまだまだ続いており、一部はとりあえず姑息的な処置にとどめ、1年後の秋に本格改修をせざるを得ません。時間がないのです。河川の工事期間は10月~2月までで、とても25kmの用水路全体を見ながら複数個所をできるものではありません。
とりあえず全力を注がないとならないのは、カマ郡の第二取水口、堰、主幹用水路1㎞の完成、同時進行で対岸の護岸工事を進めています。開始して1週間、ほぼ作業態勢を整え、フル稼働で進められています。それでも、一昨年から仮工事を行い、水位を観察したり、交通路を敷設してきましたから、思ったよりも順調に行きそうです。その背景には、カマ郡長老会の支持が圧倒的な威力を発揮しているようです。
ガンベリ沙漠の農場では、稲刈りが終わり、次は小麦の準備です。そのため、水を完全に途切らす訳にゆかず、浚渫作業が合間をぬって少しずつ行われています。陽射しはまだ厳しいものの、夜は快適です。
みなさんもお元気で。










★Dr.T.Nakamura★ 中村 哲
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膨大な砂が蓄積していた。確かに「沈砂池」で、これだけの砂が水路内に
入っていたら どうなったかと考えるとぞっとする。だが、浚渫は容易ではない。
排水門を全開し、急流を作って、そこに流し込む。手前の排水路は幅1m、
流速が毎秒4m以上、手作業で泥を近傍に落とせば、凄い勢いで土砂を流し去る。これほど役立つとは思わなかった。10月13日