事務局のみなさん、
日本は寒いそうですが、当地は春めいてきました。
河川工事はカマの第一、第二堰が終局を迎え、来週からベスード護岸工事に力が入ります。通水試験は、一部の漏水個所を除き、成功裏に終わりました。1月27日までに途切れない流れとます。
長いことカマを離れられませんでしたが、シェイワの湿害処理も着々と成果を上げており、多くの村々が救われています。こちらの方は地味な仕事で、余り知られませんが、用水路建設に優るとも劣らぬ大事な仕事です。最近、久しぶりに見回りに行くと、その目覚ましい進展は驚くべきだと思いました。小さい分岐路も合わせると膨大な長さで、10kmまで数えたところで報告がなくなりました。いちいち長さを測っていると仕事が進まないのです。おそらく数十キロメートルになっているのではないかと思います。そのほとんどが手掘りです。
最近の印象的なできごとは、チュクレイ村の湿害処理で、村人の大歓待を受けたことです。村々の利害対立はどこも同じですが、目下の調整は排水路の整備をめぐるものです。ガンベリ沙漠の南側に隣接するシギ村落群では、シェイワ村落群と長い対立感情があります。以前は水争いが多かったのですが、豊富な送水ができる現在、湿害が焦点となっています。主な原因はシェイワ取水口の建設(2008年)で、過剰送水となり、湿地が増えたことは、これまで報告してきた通りです。この理由は、
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菜種とシロツメクサを植えている。さすがに広いが、沙漠の面影は徐々に消え、
早春の人里に近くなってきた。2011年1月19日