前の報告へ | 報告トップへ | 次の報告へ

ジャララバードに洪水

いやはや、極端な所です。
4月21日早朝、前日の20日明け方から勢いを増した豪雨が、ジャララバード、ベスード、スピンガル山麓と、広範に襲いました。
クナール河沿いもかなりの高水位を記録しましたが、カブール河は2010年夏の大洪水を超えるものとなりました。ベスード第一堰でも、すれすれまで水が迫りましたが、大過ありませんでした。
今回は、私たちの工事の後を追いかけるように増水が起き、一同天運に感謝しました。
ベスードの村々から人々が心配して取水門に駆けつけていました。PMSの堰と護岸工事がなければ、おそらくベスード郡の四分の一が水没したろうと、村の人々が話していました。

今年は豪雪の分だけ、派手な洪水を予測し、かさ上げ工事を急がせます。帰国間際で、工事の顛末を見られたことは幸いでした。

平成24年4月21日 記

ベスード第一堰水門からカブール河を見る。板一枚向うは水地獄。洪水レベルは2010年8月に迫る勢いを見せたが、村民が固唾をのんで見守る中、正午頃までに下火となり、ベスードは危うく浸水を免れた。堰工事が取水だけでなく洪水防止も兼ねることを称賛されれば、施工した側としては嬉しいもの。
2012年4月21日

カシコート護岸。クナール河も急な増水があったが、洪水と呼べるほどではなかった。それでも、平年なら5月中旬の水位に達した。一昨日完了したばかりの高水敷の処置は、一日遅れると工期が延びたところ。高水敷に置いた水制の上を、浅い川の流れが越えてゆく。
2012年4月21日

前の報告へ | 報告トップへ | 次の報告へ