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カシコート堰の重要工事に見通し
~第5河道を開放
第3河道を閉塞し、復旧中州をマルワリード堰へ連続~

今週で主な河川工事は目途をつけました。

12月3日の、第3河道閉塞と第4河道(カシコート堰体内の水吐き)開放に続き、12月5日に第5河道を開放、カシコート堰が全貌を現しました。これにて「緑の大地計画」はピークを迎え、後は努力すれば、用水路本体は時間次第だと思います。

今回の堰工事の規模が並はずれて大きいだけでなく、各方面の協力の結集が大きな成果だと思っています。技術的にも、PMSの力量が一回り大きくなったことを実感しています。また、取水堰の重要性は、現場の一作業員や護衛から、政府関係上層部に至るまで認識を深め、少しずつ地域に浸透しているのは、大きな前進だと思いました。(何かと摩擦の多かった行政が、本日、PMSの表彰を決定しています) (表彰状『原本』『英訳』)

ガンベリ沙漠開拓も進んでおり、シギ・サイフォンはあと一押しです。これも12月中旬までに決着をつけられそうです。他の作業地は、来週まとめて報告します。

齢のせいか河沿いが寒くなり、曇り日や小雨が体に堪えます。今年は早めに河川工事を始めたのは幸いでした。お陰さまで、年末年始は日本で迎えます。詳細は縷々お伝えしますが、先ずは堰成功の見通しを、感謝を以て連絡いたします。

平成24年12月6日 記

12月5日、第5河道と取水門の遮水壁を切り、滔々と水が注ぎこんだ。
2012年12月5日

昨日まで河道整備で追われていた地面がもう見えない。まるで急に世界が変わったようだと、作業員。河道5の幅は、入口部で約50m、かなりの急流。
2012年12月6日

河道5(カシコート堰体)を下流から見る。本体は幅100m、堰の長さは65m、浅い流れを作る。
2012年12月6日

堤防先端80mは、さながら水上工事。
2012年12月6日

復旧砂州へは筏で渡る。
2012年12月6日

河道5(カシコート堰体)と6の分岐部。河道6は交通路確保で塞いでいるが、とりあえずPVCパイプで通し、いずれ架橋する予定。
2012年12月6日

取水門前面を上流側から見る。何だか安芸の宮島を連想。
2012年12月6日

同水門背面。下部2メートルは作業を終え、上部施工に入っている。これは時間の問題。
2012年12月6日

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