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以下、カマ堰の現在。理想的な形で安定している。対岸砂州が上流へ向かって増大。堰との接合部を砂州の一部のように包み込んでいる。画像は全て、2015年10月6日撮影です。

砂州に埋もれた堰の接合部。こうなれば、大きな崩壊は考えられない。自然と一体化、「河の一部」として安定したと見る。

対岸の樹林帯も5年を経て景観に溶け込んでいる。ヤナギの根がマングローブのように巨礫間に入り、岸辺を保護しているのが分かる。

柳枝工で植えたヤナギの毛根。ふとん籠の隙間を隈なく詰めている。

カマ第二堰も、あと一息だ。接合部の破綻は年々少なくなり、今年の大洪水でもわずかな損壊に留まっている。今年は一挙に仕上げられる。

カマ第二堰、主幹水路の現在。もうずいぶん昔からあるような。20万人を養う小河川に近い水量。夏期は一日100万トンに迫る水を送り続ける。

堰は一日にしてならず。人は老い、政権や国際情勢は変わるが、河は変わらない。河の水に頼る人里の生活も変わらない。人間の慌ただしい騒ぎで振り回されるのは、もう沢山だ。我々は河に尋き、天と自然の摂理に従う。(谷津撮影)

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