Top» トピックス» 2020.3.5

トピックス2020.3.5

日付:2020年3月5日受信メール
文責:―

PMS月報 (2月分)
プロジェクト概要

事業名: マルワリードⅡ堰
事業地: アフガニスタン国 ナンガラハル州シェイワ郡カチャラ、コーティ、タラーン、ベラ村
事業内容: 灌漑工事
第一期工事: 2016年10月1日~2018年9月30日
第二期工事: 2018年10月1日~2020年9月30日
事業の概要: 堰、取水門、主幹水路(5.5km)、分水路、沈砂池、排水路、
植生工、護岸(連続堤防、強化堤防、水制工)
推定裨益面積: 850ヘクタール
推定取水量: 冬期2.0~2.5m3/秒、夏期4.0~5.0m3/秒
事業資金支援団体: 第一期; JICA、第二期; ペシャワール会
事業実施団体: PMS-JAPAN(平和医療団・日本)

A. 排水路工事:
マルワリードⅡ流域には4本の排水路が設置され排水路両側に5~6mの交通路を敷設。
排水路1(全長2736m)
2020年1月までに2,300m地点までの工事が終了。2月にはさらに400m工事を施工し、植樹を残すのみ。2,300m~2,736m間は18mに幅を拡張。
排水路2(全長825m)
工事が終了。
排水路3(全長2,110m)
今後着工予定。
排水路4(全長3,500m)
工事は開始されたばかりで、開始地点の幅は4.4m。

B. 連続堤防:
マルワリードⅡ堰事業はクナール河沿いに、洪水から村落を守る為に堤防を建設している。2020年1月まで7,600m地点までの護岸基礎工事が完了し2月には8,200m地点まで完了した。

C. 水制工:
護岸線7,500m地点まで完了している。

D. 植樹:
植樹は2020年1月20日に再開され、2月までに7,000本が護岸線や水路沿いに植えられた。


▼マルワリードⅡ堰流域、排水路1、2,700m地点から末端に向けて、交通路敷設工事中。2020年2月23日

▼排水路1最終地点、クナール河と合流する。両側の交通路敷設工事風景。2020年2月23日

▼主幹水路3.3km地点、周辺構造物の位置関係を示す。2018年7月17日

▼調節池Ⅲ付近、横断路。交通路の確保は、工事の能率向上及び用水路維持管理の為に必要不可欠である。2020年2月24日

▼前頁の下流側、排水路1末端風景。2010年大洪水は現在の護岸線1.5km地点から流入して、この地点でクナール河に流出した。



▼排水路4建設予定地を下記に示す。2020年3月1日

▼排水路4建設工事が行われている。2020年3月1日

▼7.6km地点の護岸工事。写真右側がクナール河。2020年2月25日

▼同7.6~8.2km区間の護岸工事。2020年2月22日

▼同7.6km~8.2km区間の護岸工事。ひたすら積んで固めるのみ。2020年2月22日

▼護岸工事7.6km~8.2km地点。写真左側がクナール河。2020年2月19日

▼同7.6km~8.2km区間の護岸工事。2020年2月22日

▼マルワリードⅡ用水路A流域(取水門~調節池Ⅰ)。用水路と排水路を完全に分離した事により、湿地が消滅し次々と開墾可能な土地が増えている。 2020年2月25日

▼マルワリードⅡ用水路B流域(調節池Ⅰ~調節池Ⅱ)。この地域も安定した灌水により、新たな耕作地が増えた。2020年2月25日

▼マルワリードⅡ用水路C流域(調節池Ⅱ~調節池Ⅲ)。安定した灌水が得られるようになり、村人達は農地開拓に忙しい。2020年2月25日

▼マルワリードⅡ流域では、新開地の開拓が始まり、農民たちは耕作に忙しく勤しんでいる。2020年2月16日

▼マルワリードⅡ下流域新開地の開拓。土地の境界を示すのに樹木がしばしば使われる。2020年2月16日

▼マルワリードⅡ下流域。農業に勤しむ村人たち。2020年2月16日

▼マルワリードⅡ下流域。村人はスイカの作付けを始めている。2020年2月25日

▼用水路末端からビニールを敷いて、水を引いて開拓している。この地点までPMSは用水路の延長工事を予定。2020年2月25日

▼ナンガラハル州河川局長がPMSを激励する為に訪問し記念植樹を行った。主幹水路3.1~3.2km地点、調節池Ⅲ付近にてマツの植樹。2020年2月19日

▼同調節池Ⅲにて、PMSディダール技師(左)とナンガラハル州河川局長(右)。 今年計画している植樹本数を伝えるディダール技師。2020年2月19日

▼同調節池Ⅲにて、ナンガラハル州河川局長と植樹についての協議をするPMSスタッフ。 左からパチャグル、ディダール技師、ナンガラハル州河川局長、サーブルジャン、ファヒーム技師。2020年2月19日

▼連続堤防にて記念植樹を行っている様子。2020年2月19日

▼最後はガンベリ農場を見学。後ろは建設中のドクター・サーブ中村記念塔。2020年2月19日

▼ミラーン堰上流側護岸。この地点には小水制が25~50m間隔で設置されている。

▼ミラーン護岸水制の補強。昨年の洪水で流失した水制の先端に巨礫を追加補強する。水制は先端の深掘れによる河床低下を起こすため、巨礫での補修が必ず必要になる。巨礫を投入し続け、数年経つと安定してくる。

▼ミラーン護岸水制の補強。