アフガンいのちの基金No.3
「 第1陣の小麦粉、ジャララバードに到着」

中村哲/蓮岡修
2001年10月20日(金)

情勢は刻々と変化し、予断を許しませんが、今のところ順調といえそうです。一層の大規模輸送を、道路網が遮断される前にアフガン国内に輸送、少しでも難民化による悲劇を減らすために全力を傾けます。

 WFP(世界食糧計画)は「アフガン国内に留まるNGOがない」と述べ、大量輸送しても配布段階で足止めを食らっているようです。何れ、彼らとも協力することができるとは思いますが、時間を争う現状で、ペシャワール会独自の方式で実をあげたいと思っています。現地で文字通り命がけで尽すアフガン人職員たちに、一層のご声援をいただければありがたいです。

 なお、第一次計画の総額約1200万円(10万ドル)、2400家族(2万4千人)の3か月分に相当する小麦粉480トン、食用油4320リットルの輸送手配を完了しております。食用油とは、現地の食事に欠かせぬもので、日本食の「味噌しょうゆ」に相当するものです。 

中村 哲
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 10月20日朝7時、PMS病院事務長及び水関係スタッフはトルハムに向かい、タックスの件で少し手間取ったが午前11時頃国境を越え、午後3時頃ジャララバードに無事到着した。当日はパキスタン放送が取材し、夕方のテレビ番組で国境をPMSの「Japan Fund For Life」と記されたマークをつけたトラックが通過する所が放映された。

PMS副院長より午前10時頃カブールから以下の連絡あり。
1)カブールの街の様子は、混乱は全く無く平穏で落ち着いており以前と同じような様子
2)活動を行うための倉庫を確保する予定

その後カブールよりジャララバードへ戻ったスタッフより、
1)ジャララバードでの倉庫の確保を開始
2)現在水計画を含めた食糧計画スタッフ30名の他10名をカブール側で雇用する予定
3)配布用トラックが足りないので2台購入希望
4)調査を開始してみての感想は、カブール市民の95%は食糧配布の必要があるのではとの印象と報告があった。

 次の小麦粉輸送は22日(月曜)で、トラック7台分がジャララバードへ送られる。

蓮岡 修


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