アフガンいのちの基金No.39 「 イクラムラ事務長からの進捗報告」 スタッフ一同 (訳:松岡由香里) |
2001年11月19日(月) |
中村先生 1. ご存知のとおり、私たちのチームがカブールから戻って来ました。 彼らは、11月10、11、12日に、下記のようにカブール周辺で食糧を配布しました。 |
a | 11月10日 | カブール東部 | 910家族 |
b | 11月11、12日 | カブール西部 | 2,454家族 |
c | 11月12日 | カブール北部 | 598家族 |
d | 11月11日 | カブール南部 | 693家族 |
カブールの第2期配布において、11月10日〜12日までの間に恩恵を受けた家族総数は4,655家族です |
2. 11月12日にタリバンはカブールを撤退し始めました。11月13日に私たちのチームはカブールを離れ、北部同盟軍がカブールに進駐して来ました。カブールを出る前に、ジア先生が残りの配給用備蓄をカブール市内のガレージに保管、施錠し、地元警備隊に引き渡しました。 3. 私たちのグループがカブールを離れる途中で、「M」ナンバーの小型トラックの内1台が武装グループにより強奪されました。また、マツダの軽トラック1台も、ペシャワール会ダラエヌール診療所から武装グループによって強奪されました。これまでにギー(水牛・牛の乳から作られるバター) 25箱が当会ジャララバード倉庫から略奪されました。現在のところ、当会のジャララバード事務所、スタッフハウス、倉庫を安全に管理するために、地元の長老 ハズラット・アリ氏に引き渡しています。 4. アフガニスタン、特にジャララバードにおける現在の不安定な状況から見て、静観することに決めました。いずれかの党派又は指導者がジャララバードの全面的支配を握り次第、ジア先生がジャララバードに向かい、私たちの食糧配給計画を容易にするよう支配者と話し合うことにしています。これまでのところ、ジャララバードで支配権を握った党派は1つもありません。本日の報道によれば、パンジシェール数人もまたジャララバードに入ったとのことです。地元党派は会議を開催していますが、これまでのところ結論はでていません。これらの会議が失敗すれば、おそらく無法状態となり、ジャララバードにおいても内戦が始まることになるでしょう。 5. しかし、ジャララバードからゴーサインがでれば、24時間以内にジャララバード向け配給分を発送する準備ができています。また、私は、私たちの車両を安全に管理するために、パキスタン側に運ぼうと努めているところです(少なくともこれらの車両はジャララバードでは使用していません)。最近はどの支配党派も車両を略奪してしまうからです。現在、国境は閉鎖されており、車両はアフガニスタン内には入っていません。 救援物資を積載したトラックのほとんどがトルハムで足止めをくっているか、ペシャワールに戻って来ています。 |
敬具 スタッフ一同より (訳:松岡 由香里) |
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