アフガンいのちの基金No.46
「 悪性マラリア発生」

PMS看護部長 藤田千代子
2001年11月26日(月)

今日(11月25日)の夕方にジャララバードにいるPMS医師スタッフより連絡がありました。昨日からカブールとジャララバードで食糧配給が再開できるかどうかを調べてもらっていました。ジャララバードでは倉庫や事務所の警備は良くなってきていますが、まだたくさんの司令官達がいてジャララバードは危険な状態にあると話しています。「サルシャヒキャンプなどでの家族調査は今の所難しい」との答えでした。新州知事になったハッジ・カディールとハザラット・アリに直接交渉するように病院から指示を受け昨日から行動していましたが、ハッジ・カディールはドイツで開かれる会議に出席する為に昨日からペシャワールに来ていて会えなかったそうです。ハザラット・アリは昨日ハッジ・カーディルを護衛してトルハムまで来たそうですがその後行き先が分かりません。ハザラット・アリ配下の司令官がパシャイー族でPMSスタッフの友人でもあり、PMSの活動について説明をじっくりしたら警備は任せてくれと請け負ってくれました。PMS医師スタッフと話していてハッジ・カーディルもハザラット・アリもいないジャララバードはいつもよりたいへん不安定に感じました。

 また今日、PMS医師スタッフの所へ病人が数名来たのですが、悪性マラリアの疑いのある人が多かったそうです。彼の家族が住んでいるカマ地区でも悪性マラリアが多く発生しています。ジャララバードの公的な病院にも大勢患者が来ているそうですが薬剤がクロロキンしかなくて困っているそうです。私達の病院では数ヶ月前に、マラリアの流行を見越して抗マラリア薬を多量にアフガニスタン内にストックしてあるので、明日はPMS医師スタッフはニングラハルで移動診療が可能であるかどうかを調べてみるとの事です。明日の朝、ジア先生とイクラムラ事務長の方へ詳しく連絡が入る事になっています。カブールの進行状況も明日連絡が来る事になっています。


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