アフガンいのちの基金No.48 「 現地報告に対する“当面の緊急支援と今後の計画予定”」 PMS院長 中村哲 |
2001年11月26日(月) |
ジャララバードの治安が回復しつつあるとの知らせがあるが、今後一時の安定期は期待できるようなので以下を「緊急支援」として実施する見込み。 1.ペシャワールとジャララバードに蓄積された食糧配給(約3,300トン)。 2.悪性マラリア流行地への医療フィールドワーク。主にニングラハル州。 詳細は中村が現地に赴いて決定する。長期的には少数派の北部同盟系が東部で大きな権力を把握することは無理であるから、何らかの動きが予想される。それでも地縁・血縁を基礎にする安定は必ず来るので、表向きの情報に惑わされず、ある程度の権力動向が明らかになった時点で以下を中長期見通しで実施する。内容は規模の上でも財政的にも十分に他の国連や諸外国のプロジェクトに匹敵できるものである。これを最良の復興計画モデルとして実行する。 |
1. | 先ずPMS病院の診療充実。基地機能の強化。 |
2. | アフガン東部で臨時診療を拡大。とくにマラリア流行地。一時雇用で増員に対処する。 |
3. | 飲料水源確保事業の再編と再開 |
4. | 可能な場所で灌漑用水路の着工。自給自足態勢を実現。 |
5. | 人員の管理と各プロジェクトの調整を円滑にするため、全計画をPMS病院の指揮下におき、各計画責任者は全体決定に従う。 |
以上を目標とする。 |
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