アフガンいのちの基金No.74
「今年初の小麦粉配給」

PMS看護部長 藤田千代子
2002年01月16日(水)
お元気ですか。
1月8日に日本人スタッフがジャララバードヘ行きましたので、病院もスタッフハウスもたいへん寂しくなりました。井戸堀作業をしていた蓮岡さん達は9月にジャララバードを引き上げて以来、ずいぶん長い間再入国を待ちましたので、皆たいへん喜んでアフガニスタン入りをしました。

また、同日にペシャワールから今年初の小麦粉発送をしました。既にアチン郡で家族調査を開始していましたのでそこでの配給です。報告では特に騒動も起こらず作業はスムーズに行われました。ただ、いくつかの小麦粉が変質していたり、質の悪い粉が詰められているのが判明しました。

昨年、北部同盟がカブールを制圧した日からペシャワールからの食糧発送が出来なくなり、当日既に国境のトルハムへ向かっていたトラックも引き戻し、また翌日発送予定だった食糧をそれぞれの製粉・製油所で保管して貰っていました。時々製粉所から早く使用しないと粉がだめになると言う連絡は受けていましたので、保存期間による被害はこちらの責任ですが、質の悪い粉についてはイクラムラ事務長が憤慨して製粉所側へ苦情を訴えました。

結果、製粉所が職員の管理ミスを認めました。大きな製粉所では小麦を製粉する過程で粉になる良い部分を盗む職員達(団体で行動する)がいるのだそうです。という事で、製粉所が職員をジャララバードへ送り、配給出来なかった悪い小麦粉と量を確認した後、一番高価な小麦粉をそれに混ぜ配給できる状態にする事を約束し、昨日製粉所の職員2人がジャララバードヘ向かいました。

アチン郡ではPMSが食糧配給を始める前に、援助活動を名乗る団体が配給カードを1枚300ルピーで合計4000枚販売した後、何の配給もされなかった事がありましたので、今回PMSが質の悪いものを配給していたら住民の信頼はますます難しくなりそうです。アチン郡での配給を終えたスタッフ達は、今チャプラハール地区で家族調査を始めています。

ペシャワールからの次回の発送は19日か20日の予定です。今回はゆっくりとしたペースですのでたいへん楽です。井戸掘り隊がいなくなり、ペシャワールで彼達がしていた仕事の引継ぎや来客の応対でたいへん忙しくしていましたので連絡が遅くなりました。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
No.73を読む  ○報告一覧へ○  No.75を読む
ホームへ 連絡先 入会案内