アフガンいのちの基金No.96
「ジャララバードより近況報告 その2」

現地連絡員 目黒 丞
2002年03月30日(土)

お疲れさまです、目黒です。

28日木曜日にアチンオフィスに教師が訪れ、土曜日までにオフィスを移動するようにと伝えてきたそうです。 学校を再開するためと言いながら「文房具を援助するなら継続して使っても良い」と言ったりしていたそうなので、 私自身が行って状況を確認してきました。

真相は先日来国際機関が文房具の支給を始めており、二重に配給を受け取って横領するために我々を立ち退かせたかったようです。エンジニアと共にアチンのローカルガバメントに赴き司令官と話し合いを持ちました。司令官は「人々のために働いてくれているのだから、人々も協力するべきだ」と言い、今後問題が起きたら彼が仲介に入って解決することを約束してくれました。

ローカルガバメントには私の顔見知りのダラエヌール出身の者が働いており、ブディアライの灌漑井戸の話が出ました。他の場所でも始めてほしいと彼が言うと司令官が「彼らは計画を立てているんだからそれを待つべきだ」とたしなめました。彼の協力でオフィスの問題は一段落しました。

ICRC(国際赤十字委員会)クリニックのそばに掘っていた井戸は既に完成し、ハンドポンプもついております。灌漑井戸は規模が大きいために掘り進むのも困難であり少し遅い進行ですが、先日水曜日のデータでは作業時間中にポンプを回した時間の合計は1時間40分でした。まだまだ1日中水を供給するレベルには至っていません。

今日はアチンの問題があったためダラエヌールには行けませんでした。給与支給は中山君が代わりにダラエヌールに行ってくれました。明日にはダラエヌールへ向かい新しい地域の井戸の場所の選定と交渉を行います。




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