水路現場写真(2009年7月1日受取)



 6月も終わりました。酷暑の悪条件で、用水路の完成が遅れに遅れていますが、マドラサは確実に進んでいます。ミナレットを終えると、あとは小さな工事で、地元の人々でできます。しかし、大事な所は目を光らせていないと、肝心の仕上げで台なしになってしまいます。ミナレット、ドームのデザインがそうです。
 先日、ドームの内装で絢爛たる色ガラスの装飾を紹介しました。幾何学的な模様の美しさを称賛していると、職人たちが調子に乗り、目を離したすきにとんでもなく広げすぎてしまい、ギラギラになりました。小生は頑として譲らず、即時、不要部分を撤去させ、簡素な仕上げにしました。床面、門、参道も仕上げまで監視します。
 ところで、ミナレットのてっぺんの小さなドームの形は以下のようです。これに一辺が10cmの正方形のタイルを張るとして、何枚必要でしょう。


やっとできかけたミナレット。あと少しです。6月27日。



出来あがったミナレット。
上写真;道路から眺めたもの。下写真;反対側のミナレットから眺めたもの。
高さ16.5mで、大小のドームが白く輝き、ガンベリ沙漠まで見える。
6月28日。


ドーム内の過剰装飾の撤去。6月28日。


モスクでメッカに向かう場所は装飾を施す。
神社でいえば御神体安置場所に当たる。右は作りかけの説教壇。
ムッラーが腰かけて聴衆に話しかける。
6月28日。

★Dr.T.Nakamura★
中村 哲
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