事務局のみなさん
お元気ですか。到着その日から再び様々の懸案が待っていました。
目下の仕事は、
1) ガンベリ岩盤周りの浸透水処理
2) ガンベリ沙漠横断水路の自然流路の保持
3) 湿地帯の処理
4) シギ村周辺の湿害対策
5) マドラサのモスクの完成
6) ジャララバード事務所の敷地内に小さな診療所建設
7) 自立定着村の居住地建設
今回の土石流は想像を超える規模でしたが、19km地点までは大した被害があっていません。大きな土木工事は、1の浸透水処理、4の湿害対策だけです。冬季の渇水状態によっては、隣接する取水口の改修があり得ますが、これも年々安定してきており、大工事は考えられません。
マドラサは既に500名の学童が新校舎で学んでおり、残るはモスクの内装・外装だけです。
例によって、週間報告を送りますので、みなさんでお楽しみください。広く現場の実情を生の声で伝え、知らしめるのが大きな励みにもなり、前線と日本国内との、運命的な認識の差を埋めることにもなろうかと思います。
日本から見れば「危険地帯」なのでしょうが、ジャララバード周辺は殆んど奇跡的と言えるほど比較的安定しており、ペシャワールやカブールとは別世界です。
とはいえ、アフガン全土で、これまでになく治安が悪化しており、用心に用心を重ねて仕事をしているので、御安心ください。





★Dr.T.Nakamura★
中村 哲
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