受信日:2010年01月08日



事務局のみなさん、

 マドラサの進行状況です。昨年は寮を作る予算と時間がなく、モスクと学校部分だけでしたが、先日思いもかけず、故伊藤和也くんの御両親が寮の建設に基金から支援を申し出られたとの事、感謝です。現地の人々に伝えると、一同大喜びでした。どうぞ宜しくお伝え下さい。写真はいずれも1月7日。


モスクは3週後に完工。参道両脇に植樹が始まった。現在、アザーン(祈りの時を告げる声)のスピーカー取り付け、床の仕上げ中。アザーンはアフガン農村の日常に欠かせぬもので、昔の日本の寺の鐘に相当する。いい加減なスピーカーはとりつけられないので、結構工夫した。電力がないので、ソーラーパネルを設置。75Wパネル4枚で、スピーカーとモスク内の蛍光灯を十分まかなえる。雨や曇りが少ない
アフガニスタン。強烈な陽射しを考えると、有望なエネルギー源だ。



モスクのドーム内装は、簡素を心がけ、無用な飾りを全て撤去。コーランの文字も正しいものに書き換えたり、結構手間がかかったが、これが最終仕上げ。



説教壇はメッカの方向(キブラ)の右肩に置かれる。キブラ正面は神聖な場所。
床面仕上げは来週中に終わる。



マドラサ教室を南側から見る。手前が寮の置かれる地面で、現在、土をならしている最中。 寮ができれば、孤児や遠方の村々からも、貧しい家庭の子弟が学べる。
運営は地域あげて行う。



土ならし中の寮建設予定地。マドラサ全体が斜面にあり、モスクと寮予定地は7m落差がある。右手がマドラサ。 寮は設計中だが、学童200名が寝泊まりできる。
奥行き約60m、幅約50m、約3,000㎡の敷地。


★Dr.T.Nakamura★
中村 哲


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