事務局のみなさん、
最近の写真が送られてきましたので、お伝えいたします。小生の留守中も秩序整然と仕事が進められ、嬉しい限りです。現在の主な仕事は、以下の通り。
1)ガンベリ沙漠の開拓
PMS農場予定地(200ヘクタール)の排水路造成
灌漑網の造成
農地の造成(丘地を均して灌水、水を張って粘性土を浮き上がらせる)
2)沙漠横断水路に植樹。第二期工事区間全体の植樹の水やり(約20万本)。
3)湿地帯処理
排水路延長・拡大
大中水路の架橋
4)現在の開拓地(約24ヘクタール)で試験栽培
現在の作付けは、①水稲、②トウモロコシ、③スイカ、④その他豆類、野菜など
果樹園は場所を選定。秋までに種類を決定して植樹。(年内約10ヘクタール予定)
5)用水路の補強、分水路造成、蛇籠やRCCパイプの生産
6)カマ用水路灌漑地(沙漠化地帯)の灌水
7)マドラサ寮の建設
以上のように、用水路建設と農業とは分かちがたく、事実上、灌漑=農業事業として一体化したと思ってよいと思います。開墾地が広がるにつれ、当然農作業の比重が増してきます。
なお、非常な財政負担になっていたレンタル重機は、現在以下のように削減されました。
種類 |
3月31日以前 |
4月1日以降 |
ダンプカー |
25~30台 |
4台 |
掘削機 |
4台 |
1台 |
ローダー |
3台 |
1台 |
掘岩重機 |
1台 |
- |
水タンカー |
3台 |
2台 |
現場では、手作業を専らとし、採石も作業員が行います。人数は雇用維持と自衛を考え、550~600名を保っています。護衛警官も実は銃を持った近隣農民で、「作業員」そのものと変わりありません。いざという場合は、軍閥・外国軍・盗賊に対する強力な圧力となります。日本で聞けば奇異に思われましょうが、これが兵農未分化のアフガン農村の普通の姿です。この無政府状態の中で、アフガン人職員・作業員の安全確保には細心の注意を払うべきだと考えております。
予想収穫量2~3万個、職員・作業員700名に分配し、アンケート調査する。
今年の夏は水の代わりに毎日スイカを食べさせられることになる。