受信日:2010年12月24日
目立たないが、排水路の整備も着々と成果を上げている。
しょっちゅう見ていると分からないが、下の写真と比べて下さい。
シェイワ用水路末端の広大な湿地帯。作業は同年3月から始まったが、重機が入れず、
全てシャベルで村民たちが掘り進んだ。(2009年6月16日撮影)
これが2010年12月12日の、上写真と同一地点。
沼地は消え、広大な畑が出現している。シェイワ用水路、ガンベリ沙漠を潤す水は全て
ここを通過する大静脈。灌漑と農業は根気だ。真正面がクナデイ村で、
湿害をPMSのせいだとし、カブール政府に訴えた住民がいるところ。その後
排水の分水路を与えず、背景のパシャイ軍閥とPMSとの対峙がつづいたが、遂に今年12月、
迂回分枝路が開通すると、対立は解消した。政治的な力関係の変化もあり、
軍閥が他の勢力に包囲された背景もある。作業は今なお、続けられている。
マルワリード用水路取水堰の対岸復活工事。
巨石の搬送ができないので、代わりに石詰めの篭を利用しているが重機が不足。
河原に展開する作業員自ら工夫しながら、人力でローダーに積み込む。
この気迫が工事を支えている。2010年12月20日
★Dr.T.Nakamura★
中村 哲
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しょっちゅう見ていると分からないが、下の写真と比べて下さい。
シェイワ用水路末端の広大な湿地帯。作業は同年3月から始まったが、重機が入れず、
全てシャベルで村民たちが掘り進んだ。(2009年6月16日撮影)