事務局のみなさん、
植樹シリーズです。
敵を知り己を知らば、百戦危うからず。
皆さんは、木は植えるだけで独りでに成長すると思っていませんか。私たちが取り扱う木は限られた種類ですが、それぞれに違う性質があり、世話の仕方も異なります。8年でやっと分かりかけてきました。ヤナギに始まり、クワ、ユーカリ、ガズ(紅柳)、オリーブ、ビエラ、ポプラ、ザクロ、イチジクと、多彩になり、最近では農場の一角に大きな育苗場を持ち、オリーブ以外はほとんど他所から調達することがなくなりました。
この1年の植樹数は約15万本、これは用水路第一期工事4年間を上回るもので、1年後には総植樹数が100万本を超えます。事務局の方から植樹について質問がしばしばありますので、総集編をお送りします。
資料が膨大なので、要点だけ分けてお知らせします。
平成23年4月22日
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ガンベリ奇景。ガンベリ沙漠は幅約4㎞の長い渓谷で南北約20km、
ラグマン州とナンガラハル州が境を接する。マルワリード用水路で開拓が可能になった面積は
約1,000 ha。うち180 haがPMS農場に充てられている。だが、ガズの防風防砂林なしに
開墾は不可能で、現在長さ約5㎞、幅300m(150ha)で成長している。沙漠北側にある
ケシュマンド山麓の険しい岩盤に対し、南側はなだらかな「砂利の丘」が延々と続く。
玉砂利と赤土の混ざり合った材質は強くて遮水性に優れ、水路・護岸・交通路など、
至る所で使用されてきた。向こうに見えるのがスピンガル山脈(標高4,000m前後)。
高山の白雪、茶褐色の山肌、濃紺の天空、里の緑が、アフガンの基本色。2011年4月16日