受信日:2011年6月14日


事務局のみなさん、

去る6月2~3日に吹き荒れた砂嵐は、50℃以上の熱風を伴い、並みの規模ではなかったようです。

このため、第一試験農場は育苗場の一部を除いて、ほぼ開墾地30ヘクタールが壊滅、ガンベリ横断主水路・分水路はすべて砂に埋まりました。

現在、必死の復旧作業が続けられていますが、今年のスイカ収穫は全滅、田植えは不可能となりました。

改めて自然の厳しさを知りましたが、防砂林の重要性を再認識、今年の秋に、植樹大攻勢となります。

現在幹線用水路が復旧しているものの、浚渫作業に追われ、今年の収穫は望めません。


熱風でかなりの苗木も傷んでおり、ドライフラワーのようになった柳もあります。ガンベリ沙漠開墾は、一時後退します。三歩前進・二歩後退ですが、嵐の威力に悲観論も出ております。それこそ想定外の連続ですが、何とか見通しを立てたいと思います。

開墾事業放棄の声もあがっていますが、工夫と時間があれば可能です。何年かかってもやります。
平成23年6月14日


★Dr.T.Nakamura★
中村 哲


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