マルワリード用水路再開通
ベスード堰、仮開通寸前
目前の緊急工事は先が見えました。
去る10月5日のジャリババ渓谷の鉄砲水で水路が破壊され、マルワリード用水路の水が途絶えていました。ガンベリ沙漠開墾が停止し、再砂漠化の怖さを知りました。用水路沿いには既に多くの人々が定住しており、この水路が文字通り生命線であることを改めて知りました。工事はまだ続けられていますが、沙漠化の危険は遠のきました。
ベスード(I)堰・主幹水路・調節池の一連の工事は、灌漑を続けながらの仕事で、PMSとしては初めての体験。手順を十分考えて施工に踏み切った積もりでしたが、案外厄介です。そこで、作業が一時停止する犠牲祭前に、仮通水を行い、旧水路を埋めつぶす予定でした。これがPMS始まって以来の超突貫工事。現場・事務所一体となり、総力を挙げて取り組みました。残業・休日返上は3年ぶり、滅多にない事です。この一週間というもの、職員一同の気力が充溢し、現場は活気にあふれています。
この山を越えれば、じっくりと仕上げにもって行くことができます。ベスード(カマ対岸)護岸は年内に終わる見通し、マルワリード取水堰改修、クズ・カシコート堰回復、カシコート護岸、シェイワ河道回復工事は3月までかかります。来春は相当な政治的荒れ模様が予想されるので、重大な河川工事は年度内に済ませておくべきだと考えています。
2011年10月26日