受信日:2011年10月31日


ベスード第一取水路に通水試験成功

冬の低水位と鉄砲水による洪水から解放
上部施工は「水上工事」で時間の問題

去る10月1日に本工事に入ったベスード第一取水堰と主幹水路・調節池(沈砂池)は、10月30日午前11時半、水を通しました。目まぐるしい一か月の動きでしたが、このベスード取水施設の試験通水が最大の峠でした。特に最後の10日間は、精鋭を集めて総力戦、驚異的な速さで仕上がったことに皆自分で驚いています。

おそらく、6月以来の準備工事が周到であったこと、ジア先生以下の努力で事務所の機能が飛躍的に改善したこと、2回目の鉄砲水にさらされた工事中(10月10日)、たまたま長いアームの掘削機が居て緊急対応ができるなど、幸運に恵まれました。このひと月、本工事が重圧になっていましたが、晴れて一時帰国できます。仕上げにはまだまだ時間が要りますが、単なる時間の問題と考えてよいと思います。
技術的にも、良い経験となりました。詳しくは帰国してお話します。

平成23年10月30日  記


開放直後の取水門の状態。川辺の水深20㎝という超低水位での取水。



調節池(沈砂池)の状態。低水位にもかかわらず、冬の作付には大きな困難がない水量。



作業員も、祝いの菓子をほお張りながら、感慨ひとしお。10月1日以来、本当によく働いた。


★Dr.T.Nakamura★
中村 哲


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