無事に現地へ戻りました。往路も帰路もハプニング続きで、こんなことも珍しいと感じながらの長旅でした。
着いたその日から現場にゆき、再び河との激闘です。それでも、ベスード第一堰の見通しが立った分だけ、昨年より余裕を持てます。日本では、土木関係の方々との接触が増え、奇しくも甲府では武田信玄の業績にふれ、感慨深いものがありました。
アフガニスタンは相変わらずの情勢ですが、みな争いごとに疲れています。河の仕事をしていると、なおさら、人間同士の争いが小さくてつまらなく思えるのです。冬のクナール河は清流で、凛として美しいです。
なお、ベスード取水堰は確実な見通しが立ち、夏の間気をもんだベスード護岸では、遂に、第三分流の処理に入りました(10月7日報告参照)。カマ第二取水門付近の深掘れ対策は到着後3日で決着をつけました。来年度を視野に入れたカシコート取水堰の完成は、PMS=ペシャワール会の「緑の大地計画」の画竜点睛というべきものです。近々詳しくお伝えいたします。
ジャリババでも、ガンベリ沙漠でも作業が進んでいますが、今週は河川工事ばかりで見回る余裕がありませんでした。次回お伝えします。
平成23年11月25日 記
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2011年11月24日