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シギ・サイフォンからシギ地方下流域に送水される小水路。
1.8㎞を7mの落差で下り、かなり急峻。厚い玉砂利層を敷き、ソイルセメントで固める。
水が来ることを期待してシギ村落群の人口は爆発的に増え、低地にあった家は殆どが丘の方に移動してきている。やはり農地を優先するのだという。シギもまた自治会の権威が強く、我々の保護を約束している。
ルートについて折衝が長かったが、10月に決定するや、猛スピードで進められている。
2012年11月8日

ガンベリ沙漠末端、シギサイフォン建設の先端。
洪水が今年は来なかった。おっかなびっくりで進められてきたサイフォンは、10月中旬に入ってピッチが上がり、260m中205mを仕上げ、残すところ55mに迫った。これも11月末までに開通する。
2012年11月8日

ベスード護岸1700m地点の分岐部。
分流②が不連続堤防で河床を下げ(2011年)、カマ側の洪水の危険を大幅に下げたが、分流①が干上がっていた。
2011年1月に分岐点の河床上げるため中州を造成、ひと夏越えて河床を上げることに成功した。あとは、分流①の堆積土砂(約20m)を除去すれば、容易にタプー取水門への必要流量を得る。
試みに幅5メートルほどを開放、十分量を得た。シギサイフォンが一段落して、抜本的に仕上げる。
2012年11月6日

11月初旬に第1分流の途絶えた水が復活し、タプー堰流域で農民の不安が解消した。かつての洪水進入地点の一つ。
2012年11月6日

ベスード護岸工事の中で、最大の激闘地点、しめきり提400mの現在。第二・第三水制間に設けた「第2.5水制」は異常に深かった。
2012年11月6日

しめきり提外のりに置かれたドレーン工は、砂利を堤防背面に厚く起き、排水溝(路)を設ける簡便なものだったが、十分役目を果たした。「排水路」は同時にタプー堰(800m上流)からの送水路の一つとなり、危険な取水をせずに済み、安定灌漑でタプー堰流域は豊かな農村となった。
2012年11月6日

カマI取水口とベスード護岸部の間に発生した砂州。
結論は、連続堤防に沿って流速が増して洗掘が起き、河道の流下量も増える。対岸に堅固な岩盤があると、堤防上流端からY字型の河道分割が生じやすい(報告書②参照)。
堰がかけられた中州の崩壊が悪夢だったが、その危険は去った。中州は上流に向かって約50m伸びている。同様の変化をカシコートに期待できる。
2012年11月6日

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