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洪水の後始末、カマ堰改修が最難関

今回の大洪水は、やはりものすごいもので、かなり忍耐が要ります。洪水に伴う砂州の移動や河道変化が相手であれば、他のことが小さく思えて、何だか人間界から遠ざかったような気がしております。

自然の変化は不可抗力とはいえ、河と四六時中おれば、何がしかの知恵を授けてくれるのか、向こうが根負けして助けてくれるのか、工事は進んでいます。今回の教訓は、やはり「長期に観る」に尽きます。大自然の鼓動に聞くのです。

ここは河童に成り果てて、河に棲み、河と話し、こつこつと参ります。

来週は、定期浚渫、水車の設置、カシコート連続堰と、次々と仕事が本格化しますが、目下カマ堰の改修以外に関心を集中できません。

変わりばえのしない写真のようですが、カマ堰の様子を送ります。

シギ取水門は調査中です。流失は、皆想像しなかっただけに、ただ茫然です。

平成25年10月20日 記

カマ第一取水堰。砂州回復が残った堰先端に迫る。堰そのものは影響なく、改めて強靭さに驚嘆。
2013年10月20日

カマ堰がかかる中洲。回復砂州の基礎は、籠を敷き詰めながら進む。
2013年10月20日

気の短い人はこの仕事に向かない。ただ根気。実労働日数20日で、接合部に発生した中心河道の幅約100mを20mほどに短縮。砂州を移動。
2013年10月20日

復旧しつつある河道と砂州の先端。
2013年10月20日

回復中の河道1。樹林が育ち、ベスード側の護岸壁が美しい。巨礫による捨石工はかなり強い。
2013年10月19日

復旧中の河道と砂州を右岸側から見る。
2013年10月19日

強い斜め堰。カマ第一取水口遠景。巨礫の傾斜(堰本体)と取水口手前の土砂吐きは、ほとんど影響がない。
2013年10月19日

窮すれば通ず。やぼったいが、苦肉の策。原型はできた。現在汲み桶は、9リットル16個で、一回転42秒。一日150トン。間もなくコンクリートを設置し、流水圧を増せば32個の桶がつき、一日400トンは行ける。
2013年10月13日

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