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流域全体で異常低水位
~カマ地方灌漑を回復
カシコート既存水路との接合部サイフォン建設
マルワリード用水路、明日より一斉浚渫~

カマ地方は、本日とりあえず灌漑用水を回復しました。大洪水に続く、異常低水位です。カマ第一取水堰は、中心河道を閉塞、河道2(ベスード側の流れ。10月13日報告書p.7参照)を回復しました。カマ第二堰は、イード直後から完全に水が途切れていたのです。まだまだ時間がかかりますが、改修を始めて一カ月、少し息をつきかけています。

カシコート=マルワリード連続堰の方は、石材輸送のみで、本格工事に至っていません。しかし、既存水路との結合部は、着々と工事が進んでいます。同部は激しい洪水通過路があり、サイフォン建設を急いでいます。

明日10月27日から、マルワリード用水路は一斉浚渫に入ります。

2013年10月26日 記

カマ第一取水堰。閉塞された中心河道(河道2の屈曲部)と回復した本来の流れ。
2013年10月26日

同部を下流側から見る。砂州Ⅰの上流端を回復し、河道1・2を分離した。下流側は完全に埋め立て、籠と巨礫を埋設する(10月13日報告書p.6参照)。カシコートの河道変更工事を行った職員や運転手は驚かない。だが時間はかかる。
2013年10月26日

カマ第一堰側の中心河道閉塞が成った10月23日の翌日から、主力はカマ第二堰へ殺到、猛烈な勢いで堰回復工事を行っている。越流長約120m、今週いっぱいはかかる。石材輸送が難行。
2013年10月26日

左岸カマ第二取水口側から見る。
2013年10月26日

中洲側からの石材輸送は、深くなった河道2をダンプが通過するのに青息吐息。それでも運転手や作業員たちの奮闘で、堰は少しずつ回復している。
2013年10月26日

中洲側から見る。石材の見込み必要量は、ダンプカー500台分。輸送が追いつかないので、堰の巨礫列の両端を籠で埋めながら進む人海戦術。
2013年10月26日

カマ第二用水路。一時は完全に干上がり、さすがに皆青くなったが、本日より冬の必要量を回復した。しかし、堰の工事はこれからだ。
2013年10月26日

カシコート既存水路との連結部のサイフォン工事。同部は夏季に激しい鉄砲水が下る。約20mをくぐらせ、既存水路へ注ぐ。
2013年10月12日(職員撮影)

浚渫に備えてマルワリード用水路は送水を停止。今年の洪水は土砂を大量に含み、相当な努力を投入する。
2013年10月26日(職員撮影)

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