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揚水水車はついに実用化された。各バケットの数と容量を変えながら実験中。現在9リットルのバケット22個で、一回転17秒、一日揚水量は1000トンを超える計算になる。あとはバケットの着脱で調整できる。
2013年11月4日

最も工夫が要るのは、水圧を受けるプレートと用水路底との兼ね合いだ。サイフォンの落差を利用し(サイフォン出口に設置)、床面を鉄筋コンクリートで仕上げないと、水車の直下に洗掘が起きて、水路床面を壊す。また水車設置で過度の堰上がりが起きないようにしないと、用水路全体の流量に影響が出る。まだ研究課題は残る。
2013年11月4日

とりあえず、揚水水車での一日1000トンは、小さな村には貴重な命綱だ。下手には村の小学校があり、校長先生を筆頭に総出で見学、「これは良い教材です。水がないことには植物も育たないことを実感してもらえます」と喜んでいた。今まで学校の周りに植樹しても、直ぐ枯れていたそうだ。
2013年11月4日

ガンベリ記念公園。かつて熱風と砂塵の中で、司令部があった場所。ジャスミンの花に囲まれた庭園は、みずみずしくて香しい。
2013年11月5日

古い顔ぶれも集まり、この10年の変化を語る楽しいひと時となった。中村記念公園とは少々面はゆいが、職員の総意であれば、どんな賞よりも心温まる。
2013年11月5日

「ガンベリ沙漠が緑になったのは、確かに大きな出来事だった。しかし、これは単なる美談で終わらない。アフガン中進行する沙漠化は並のものではない。吾々の仕事は始まったばかりである。恩恵は示されている。それを汲めないのが人の業だ」と力説する。完結を期待するのは人の悪い癖だと釘を差す。
2013年11月5日

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