前の報告へ | 報告トップへ | 次の報告へ

ベスード護岸・大洪水後の変化

未処置の河岸浸食の上流端(約1500m地点)。洪水はここから下流へ向けて、背面から護岸面を剥離・崩壊させた。復旧工事は6月から続けられたが力及ばず、9月初旬に一旦中断、主力はベスードとカマ堰復旧へ投入された。これ以上崩壊しなかったのは天佑だった。現在、巨礫を蓄積、2月に片づける。
2013年12月5日

堰き上げのため再建された人工中洲。昨年は巨礫で掩蔽したが、全て川底に沈んだ。今回は連続堰の経験(河道③)を生かし、籠を大量に使って掩蔽する。ただし現在動きがとれないので、カシコートが一段落する2月に総動員で短期に造成する。
2013年12月5日

一応復旧したタプー堰。2013年12月5日

タプー取水口。灌漑域は小さくないが、小麦や野菜なら十分灌水できる。
2013年12月5日

シギ地域も一息つこうとしている。着工から1年8ヶ月、沙漠は消滅した。
2013年12月5日

シギ分水路は小さい割に難工事で、鉄砲水の通過地点がたくさんあった。大小のサイフォンは計7ヶ所、最長240m、最短8m。
2013年12月5日

シギ分水路完成のタイミングは絶妙だった。今年の大洪水でシギ取水堰が消滅して、唯一に近い給水路となった。豊富な水量(毎秒約1.0~1.5トン)を送る。
2013年12月4日

常に流れる水! もうシギ下流域では、二毛作、三毛作が可能だ。順番を待つうちに蒔き時を逸する田畑が多かった。流血の水争いは消えた。出稼ぎに警官や兵隊を送り出す農家は少なくなった。
2013年12月5日

ガンベリ下流域をマルワリード用水路P区域から望む。湿地帯は完全に消え、限りなく麦畑が広がる。
2013年12月4日

約2.5m高い地面を灌漑できる。9リットルの組み桶が計32個で、一回転16.5秒、24時間で1500トンを悠々と送る。カンレイ村は、地面との差が3.3m、やや大型の2号機が設置される。
2013年12月4日

一号機は3メートルの高さまでなら大丈夫。
2013年12月4日

原型は、言わずと知れた朝倉の水車。これも10年越しの宿題だった。水利施設は流行り廃れが少ない。実は水車大工の方からいただいた設計図を基に、重量を割り出して鉄とジュラルミンに置き換えて制作した。土地改良区の方に感謝します。
2003年8月

前の報告へ | 報告トップへ | 次の報告へ